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米国プロファイル

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国歌・国旗・国璽・祝祭日

象徴・国歌・国旗・国の印章・祝祭日
米国に特有の祝祭日

連邦法で決められている祝祭日は、全部で10あります。以下の8つの祝祭日は米国に特有のものです。そのうちの2つ、感謝祭と独立記念日は特別で、米国人の原点ともいえるものです。

感謝祭(サンクスギビング・デー):
11月の第4木曜ですが、米国人の多くは続く金曜日に休暇を取って4日の連休とし、家族や友人たちを訪ねます。この休日は、迫害を逃れてピューリタンがマサチューセッツに渡ってきた翌年の1621年に端を発します。
アメリカ大陸にやってきたピューリタンのおよそ半数が死んでしまった厳しい冬の後, 彼らは近くに住む先住民に助けを求めました。先住民は彼らにとうもろこしなどの農作物の育て方を教え、その次の秋にはすばらしい豊作に恵まれたため、彼らは感謝のお祝いをすることを思いつきました。自らの繁栄に感謝するだけでなく、ピルグリムが自由のために払った犠牲に思いをはせる意味もあり、この祝日は国民的なものとなりました。 今日に至っても、サンクスギビングには最初のお祝いを再現する、ローストターキー、クランベリーソース、ジャガイモ、パンプキンパイなどが食卓に並びます。家族や友人たちと食事を始める前に、幸福に感謝してお祈りをすることになっています。

7月4日独立記念日:
1776年7月4日の米国独立を記念する日です。この日にはピクニック、パレード、コンサートや花火があちこちで行われ、星条旗が至る所で掲げられます。 1976年7月4日の200周年記念には全国的な祝典が盛大に行われました。

感謝祭と独立記念日のほかに、6つの米国に特有の祝祭日があります。

キング牧師の誕生日: 
アフリカ系アメリカ人のキング牧師は非暴力公民権運動に力をそそいだことで偉大な米国人と見なされています。1968年に暗殺されて以来、毎年1月15日のキング牧師の誕生日には追悼礼拝が行われていましたが、1986年に1月の最初の月曜日が法定の休日なりました。

大統領の日(プレジデンツ・デー): 
1970年代半ば頃まで、独立戦争の英雄であり、合衆国初代大統領であるジョージ・ワシントンの誕生日2月22日と、南北戦争中の大統領アブラハム・リンカーンの誕生日2月12日は別々の祝日とされていました。今日ではこの2つの祝日がいっしょになり、さらに全ての大統領を称える祝日となりました。大統領の日は、2月の第3月曜日です。

戦没将兵追悼記念日(メモリアル・デー):
メモリアル・デーは5月の第4月曜日で、もともとは南北戦争の戦死者を弔うためだったのが、あらゆる戦争で亡くなった人々を弔うものとなり、さらに亡くなった人全てを弔う日となりました。この日には墓地や教会やその他の公共施設で、亡くなった人々を追悼する行事が行われます。

労働祭:
9月最初の月曜日のこの日には全国の労働者を称え、パレードが行われます。また、大多数の米国人にとって、この日は夏期休暇の終わりを告げ、新しい学年の始まりを告げる日でもあります。

コロンブス・デー: 
1492年10月12日にイタリア人探険家クリストファー・コロンブスは、アジアに向かってスペインを出発し、アメリカ大陸(実はサンサルバトル島)に到達しました。合衆国以外のアメリカ大陸の国々のほとんどは10月12日を、合衆国では10月の第2月曜日を祝日としています。

復員軍人の日: 
1918年11月11日に第1次世界大戦が終戦を迎え、大戦で兵役を務めた人々に敬意を表すため、11月11日を休戦記念日としたのが始まりですが、現在では合衆国が参戦した全ての戦争の退役軍人を慰労する日となっています。この日には退役軍人の団体がパレードを行い、また、大統領がポトマック川を挟んでワシントンDCの対岸にあるアーリントン・ナショナル・セメタリーの無名兵士の墓にリースを供えるのが慣わしとなっています。

 米国の国章について

1776年7月4日、その散会を前に、新たに独立を果たしたアメリカ合衆国大陸会議はひとつの決議を行った。

決議:フランクリン博士、J.アダムス、ジェファーソンの3氏を委員に委託し、アメリカ合衆国の国璽(こくじ=国家の印章)案を提出するよう依頼すること。

こうして、独立宣言を起草した5人のうち3人が国家にもう一度奉仕するために召集された。米国独立戦争を推進した人々は、主権国家と強い願望と未来への壮大な夢を抱く自由な人々に目に見える証しをを提示するために国家の象徴と紋章を必要とした。この仕事は想像した以上に困難であった。1782年6月20日にアメリカ合衆国の国璽(こくじ=国家の印章)が制定するまで、6年の歳月とさらに2つの委員会、総勢14人の委員の協力を要した。

象徴的なことに、国璽(こくじ=国家の印章)は合衆国憲法制定者たちが新国家に付与し、子孫に伝えようとした信念や価値観を映し出している。チャールズ・トムソンが大陸会議に提出した報告書は国家の印章のおもて面について以下のように解説している。盾の赤と白のストライプは「幾つかの州を表しており…全体を結合し、議会を示す青のチーフ(紋章紋地の3分の1の部分)を支えている。」 色は「米国の国旗を基にしている。白は純潔、清廉を表し、赤は不屈の精神と勇気、チーフ部の色である青は警戒、忍耐、正義を象徴している。」 盾は「アメリカ鷲の胸元に生れ落ち、ほかに頼るべきものは何も存在せず、アメリカ合衆国は自分自身の徳にのみ頼るべきことを示唆している。」

13と言う数字が – それは独立当初の13州を示している – 矢の束、盾のストライプ、そして星座に表現されている。オリーブの枝と矢は「戦争と平和の力のしるし」である。星座は他の主権国家と並び立つ新国家を象徴している。鷲の口ばしにくわえられた巻物に記された「多くの州の連合で出来た1つの政府」というモットーは13州の団結を表わしている。近年の研究によれば、このモットーの確実な典拠は、1732年から1922年までロンドンで刊行され、アメリカの殖民先の教養のある層で広く読まれたジェントルマンズマガジンだとされる。そのタイトルページには同じモットーが掲げられており、それが合衆国の印章の考案者に影響を与えた可能性は極めて高い。

裏面は、時にそれは合衆国の印章の精神的な面に関わるとされるが、13段のピラミッドが配され、底部にはローマ数字で1776年と刻まれている。ピラミッドの頂には栄光(光線)に囲まれた三角形の中に永遠の神の目が施され、その上部に「神われらの企みを嘉み給えり」というモットーが掲げられている。紋章の底部周縁には、「世紀の新秩序生まれる」という言葉が刻まれ、1776年における米国の新たな時代の始まりを告げている。

 

–米国務省国際情報プログラム局出版物と米政府出版物から要約–

関連ウェブサイト - 米国の象徴
 
関連ウェブサイト - 国歌と愛国的唱歌
 
関連ウェブサイト - 国旗

 

関連ウェブサイト - 祝祭日

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