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アメリカ合衆国のポートレート – 第13章「アメリカの祝祭日」

 

アメリカの祝祭日 

アメリカの祝祭日のうち、イースター、クリスマス、元日の3つは、他の多くの国々と共通している。

イースターは、年によって日にちは異なるが、春の日曜日にイエス・キリストの復活を祝うキリスト教の祭日である。キリスト教徒にとって、イースターとは、礼拝に出席し、家族が集まって過ごす日である。アメリカでは、イースターの伝統的な行事として、ゆで卵に色を塗ったり、子どもたちにお菓子のカゴを配ったりする。翌日、イースターの月曜日には、ホワイトハウスの芝生で大統領主催のイースター・エッグハントが行われ、子どもたちがイースターの卵を探す。

12月25日のクリスマスも、キリストの生誕を祝うキリスト教徒の祭日である。アメリカでは、クリスマスの季節になると、家や庭をクリスマスツリーや照明で飾り、プレゼントを交換し、クリスマスカードを送る習慣がキリスト教徒以外の人たちにも広まっている。

1月1日の正月の祝典は、大晦日の夜から始まり、皆が集まって互いに新年の幸福と繁栄を願うパーティが行われる。

 
アメリカ独自の祝祭日

このほかに、アメリカ独自の祝祭日が8つある(一部、外国でも見られるものがある)。その中で、たいていのアメリカ人にとって最も大切な祭日は、感謝祭(サンクスギビング)と独立記念日である。

感謝祭は、11月の第4木曜日であるが、翌日金曜日も休みをとって、週末にかけて4連休をとる人たちが多い。遠くに住む家族や友人を訪ねる人たちもいる。感謝祭の起源は、1621年に遡る。その前年、(英国国教会と対立した)清教徒たちは、英国政府の干渉を逃れるためにマサチューセッツに移住した。

厳しい冬の間に住民の約半数を失った植民団は、近隣のインディアンに助けを求めた。インディアンは、トウモロコシ等の作物の栽培方法を教えた。次の秋、豊かな収穫を得た移民たちは、感謝の祝宴を開き、これが全国的な伝統行事となった。感謝祭が重要な祭日となっているのは、多くのアメリカ国民が繁栄を勝ち得たためだけでなく、植民者が自由のために払った犠牲が国民の心に訴えるからである。今日でも、感謝祭の食事には、最初の祝宴で出された料理(七面鳥のロースト、クランベリー・ソース、ジャガイモ、カボチャのパイ)のどれかが必ず入っているといってよい。通常、食事の前には、家族や友人が集うことのできる幸せなどを感謝するお祈りを捧げる。

7月4日の独立記念日は、1776年7月4日の独立宣言書の署名を記念する建国記念日である。この日は全国各地で、昼間はピクニックや愛国的なパレード、夜はコンサートや花火が行われる。国旗を掲揚する国民も多い(このほかメモリアル・デー等にも国旗を掲揚する)。1976年の独立記念日には、独立宣言200周年を記念する大規模な祝典で全国各地が賑わった。

感謝祭と独立記念日のほかにも、アメリカ独自の祝祭日が6つある。

マーティン・ルーサー・キング生誕記念日
アフリカ系アメリカ人の牧師マーティン・ルーサー・キング・ジュニア師は、非暴力的手段であらゆる人たちの公民権獲得にたゆまぬ努力を続けたことで、偉大なアメリカ人の1人とされている。キング牧師が1968年に暗殺されてから毎年、彼の誕生日である1月15日に記念式典が行われていたが、1986年に、1月の第3月曜日がキング牧師生誕記念日として全国的な祝日に制定された。

プレジデンツ・デー
1970年代半ばまでは、アメリカ独立戦争の英雄でアメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンの誕生日である2月22日が国の祝日となっていた。また、ほとんどの州では、南北戦争当時の大統領アブラハム・リンカーンの誕生日(2月12日)も祝日としていた。その後、この2つの祝日を統合し、対象を歴代の大統領全員に広げて、2月の第3月曜日をプレジデンツ・デーとした。

メモリアル・デー
5月の第4月曜日のメモリアル・デーは、当初は南北戦争後に戦没者記念日として制定されたが、後にあらゆる戦争の戦没者、そしてさらに死者一般を追悼する日となった。墓地、教会などで、追悼の儀式が行われる。

労働祭
9月の第1月曜日に、全国の労働者に敬意を表する祝日。各地でパレードが行われる。アメリカ人にとっては夏のバケーション・シーズンの終わりを告げる日でもあり、多くの子どもたちにとっては新学年の始まりでもある。

コロンブス・デー
1492年10月12日、イタリアの航海者クリストファー・コロンブスが、新世界に上陸した。南北アメリカ大陸の他の国々は、ほとんどが10月12日をコロンブス・デーとしているが、アメリカ合衆国では10月の第2月曜日としている。

復員軍人の日
元は休戦記念日といって、1918年に終わった第1次世界大戦の終戦記念日11月11日に、兵士に敬意を表するための祝日だった。今日では、アメリカが参戦したすべての戦争の復員軍人のための日となっている。復員軍人組織がパレードを行い、ワシントンDCからポトマック川をはさんだ対岸のアーリントン国立墓地の無名戦士の墓に、大統領が花輪を捧げる。

 
その他の祭日

このほかに、法定の祝日ではないが、アメリカ中がにぎわう祭日が2つある。2月14日のバレンタイン・デーには、愛する人たちにチョコレートや花などのギフトを贈る(バレンタインとは、キリスト教の初期の殉教者の名前である)。10月31日のハロウィーン(万聖節の前夜)には、子どもたちがおかしな扮装、怖い扮装をして、近所の家々を回る「トリック・オア・トリート」に出かける。近所の人たちは、訪れた子どもたちにお菓子やお金を少しずつ与える。大人が扮装してハロウィーン・パーティに出かけることもある。

アメリカでは、さまざまな民族集団が、国の祝日ではないものの、自分たちにとって特別な意味をもつ日を祝う。例えば、ユダヤ人は9月に大祭日を祝うが、たいていの雇用主はこれを考慮して、ユダヤ人従業員が休暇をとることを許可する。アイルランド系アメリカ人は3月17日を、アイルランドの守護聖人、聖パトリックの日としている。この日、多くのアメリカ人が、アイルランドの異名「緑の島」にちなんで、緑色の服を着る。ルイジアナ州ニューオーリンズでは、キリスト教の受難節の前日「マルディ・グラ」を盛大に祝い、大規模なパレードとお祭り騒ぎが行われる。マルディ・グラとは、フランス語で「太った火曜日」という意味で、悔悟の時期である受難節を前にした大食の最後の日であることを表す。この語源が示すように、マルディ・グラの伝統は、ニューオーリンズがフランスの植民地だった時代に遡る。こうした各民族独自の祭日が多数あり、特にニューヨークでは豊富に見られる。

アメリカの政府には、連邦、州、地方自治体などいくつものレベルがあるため、公共や民間の施設の休日が異なる場合もある。新聞でそうした情報を得ることができるが、念のために事前に調べておくとよい。


*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

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