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黒人(アフリカ系米国人)歴史月間 2月
「黒人歴史月間」は、米国連邦政府が指定する記念月間の中でも最も広く浸透しているもののひとつである。その起源は、1926年に、著名なアフリカ系米国人著述家でハーバード大学の学者だったカーター・G・ウッドソン博士の提唱で始まった「ニグロ歴史週間」である。ウッドソン博士の意図は、この特別な週間を実施することで、すべての米国民が自分の民族的ルーツを見直し、お互いを尊重する気持ちを強めるようにすることであった。1976年には、この週間が1カ月間に延長され、「黒人歴史月間」または「アフリカ系米国人歴史月間」と称されるようになった。2月がその月間となったのは、エイブラハム・リンカーンとフレデリック・ダグラスの誕生月だからである。リンカーンは、奴隷解放宣言によって奴隷を開放し、またダグラスは、米国史上最も影響力のある道徳的指導者、演説家、著述家のひとりであった。
黒人歴史月間の目的のひとつは、人種偏見の弊害を明らかにすることであった。また、芸術、音楽、科学、政治、教育、スポーツなどの分野におけるアフリカ系の人々の多大な貢献を称えることも目的としていた。毎年2月には、地方自治体、地域社会、教育機関などで、特に公民権運動をテーマとする講演会やコミュニティー・イベントが開催される。学校では、マーティン・ルーサー・キング博士の功績を学ぶカリキュラムが組まれることも多い。キング博士は、主に米国南部諸州で、平和的抗議活動やデモ行進を組織することに力を尽くした。1963年にはワシントンDCで大行進を主導し、「私には夢がある」という有名な演説を行った。キング博士は、マハトマ・ガンジーの哲学を信奉し、非暴力による社会改革を推進した。学校のカリキュラムでよく取り上げられる他の地域活動家としては、ローザ・パークスがいる。彼女は1955年、バスで白人に座席を譲ることを拒んだ。その結果警察に排除され、逮捕、拘留されたが、それによって公民権運動は全国から注目を集めることになった。この事件は後に、人種分離法廃止のテストケースとなった。
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出典:Black History Month: February – Celebrate! Holidays in the U.S.A.
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。