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スナップショットUSA – 米国の簡単ガイドツアー ― 中西部

オハイオ、ミシガン、インディアナ、ウィスコンシン、イリノイ、ミネソタ、アイオワ、ノースダコタ、サウスダコタ、カンザス、ネブラスカ、ミズーリ、オクラホマ

主要都市: オハイオ州クリーブランド、ミシガン州デトロイト、イリノイ州シカゴ、ミネソタ州ミネアポリス/ セントポール、ミズーリ州セントルイス

文学者: マーク・トウェイン、カール・サンドバーグ、アーネスト・ヘミングウェー、トニ・モリソン、マヤ・アンジェロウ、ラングストン・ヒューズ、シンクレア・ルイス、ジェーン・スマイリー、ジョナサン・フランゼン

中西部は文化の交差点だ。1800年代初め、東部の住民は耕作に適した土地を求めて移動し始め、しばらくするとヨーロッパからの移民が東海岸を飛び越えて直接内陸へ向かうようになった。最近では、移民人口が増え続け、移住者の多様化も進んでいる。ネイティブ・アメリカンの人口も多い。土壌が肥沃な中西部は小麦やトウモロコシなど穀類の豊富な収穫が望め、まもなく米国の「パンかご」と呼ばれる穀倉地帯となる。

中西部の中心地、イリノイ州シカゴの高層ビル群。右下に見えるのはアメリカンフットボール・チーム、シカゴ・ベアーズの本拠地ソルジャー・フィールド（AP/WWP）

中西部の大部分は土壌の肥えた平地で、広大な小麦畑にはうってつけの条件を備えている。ミシシッピ川は、入植者たちを新しい住みかへ、また食料を市場へと運ぶ地域のライフラインの役目を果たした。この川に触発された２つの古典的名作が生まれている。ミズーリ生まれのサミュエル・クレメンズがマーク・トウェインというペンネームで書いた「ミシシッピの生活」と「ハックルベリー・フィンの冒険」の２作である。中西部出身の作家としては、ほかにも小説家のアーネスト・ヘミングウェー、トニ・モリソン、詩人のカール・サンドバーグ、マヤ・アンジェロウ、そして米国人初のノーベル文学賞に輝いたシンクレア・ルイスがいる。

中西部人は開放的で人なつこく、率直だと賞賛される。この地域の中心地であるイリノイ州シカゴは、米国第３の大都市。五大湖の主要港でもあり、鉄道や航空路の連結点として国内各地、さらには世界各地とつながっている。都心のど真ん中にそびえる高さ447メートルのシアーズ・タワーは世界有数の超高層ビルだ。ほかにも特筆すべき都市はいくつかあるが、それより、この地域は昔ながらのスモールタウンで最もよく知られる。中西部はときに「米国のハートランド」と呼ばれる。

名物料理としては、「シカゴ・スタイル」のピザと、この地域に受け継がれてきた多くのドイツ、スカンジナビア、東欧の料理がある。