国務省出版物
最良の燃料としてのエネルギー効率 – 家の中の「吸血鬼」
家の中の「吸血鬼」
イライザ・ウッド
家庭用電気器具の多くは、使われていない時もエネルギーを消費している。
何百万人もの米国人が、実際に使っていることも知らないままに電気の料金を払っている。この数十年の電子技術の急速な進展により、実際には使ってい ないのに、コンセントにつないでいるだけでエネルギーを大量に消費するさまざまな家庭用電気器具や装置が発明されるに至った。実際、米国環境保護庁 (EPA)の報告によると、これらの電気器具や装置は、米国の人々にとって電気料金にして年間100億ドル近い負担になっている。これは、米国の全エネル ギー消費量の11%近くに相当する。
こうした器具や装置は、生産的に利用されるのではなく、自らの存在を維持するためだけにエネルギーを飲み込むことから、「エネルギー吸血鬼」と呼ば れてきた。米国人はこうした吸血鬼を、それが生活にもたらす便利さや娯楽、楽しみに誘惑されて、自宅に招き入れてきたのである。
例えば、テレビ受信機は、リモコンからの「オン」の信号をいつでも受けられるように、常に少量の電力を消費している。付属品の充電器も、本体に接続されていなくてもコンセントにつながったままになっている場合、電力を使う。
装置が実際に使われていなくても、継続的に電力を消費する製品機能の例をいくつか以下に示す。
- リモコン
- 外部電源
- デジタル表示、LED状態表示灯、デジタル時計
- 充電器
- ソフトタッチ・キーパッド
「エネルギー吸血鬼」が自分の家にいるかどうかは、電力計を使ってチェックできる。その日1日外出するつもりですべての電気器具のスイッチを切り、それか ら電力計を見てみよう。電力計がまだ回っているようなら、家の中に吸血鬼がいるということだ。こうした電気器具や装置の電力消費を減らす方法は次の通りで ある。
- めったに使わない製品のプラグを抜く。多くの米国人家庭の場合、めったに使うことのない来客用寝室に置かれたテレビやDVDプレーヤーが好例。
- 製品群ごとにコントロールするスイッチのある電源タップを使う。この対象となる可能性が最も高い製品は次の通りである。
- コンピューター関係(コンピューター、プリンター、スキャナー、スピーカー、無線送信機など)
- 娯楽機器関係(テレビ、DVDプレーヤー、スピーカー、ゲーム機など)
- オーディオ関係機器(受信機、アンプ、CDプレーヤーなど)
米エネルギー省および米国環境保護庁のホームページから要約
出典:eJournal “Energy Efficiency: The First Fuel”
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。