国務省出版物
最良の燃料としてのエネルギー効率 – 前進する米国のエネルギー効率化（2009年）
前進する米国のエネルギー効率化（2009年）
2009年米国再興・再投資法（景気対策法）に盛り込まれたエネルギー効率化構想の要約です。
2009年２月に成立した景気対策法は、経済とエネルギー生産の密接なつながりを認め、エネルギー効率の向上を図るとともに、再生可能エネルギー技術の幅広い導入を促進するためのさまざまな財源と奨励策を用意している。
オバマ大統領はまた、向こう１年間の予算計画を発表するに当たって、再生可能エネルギー技術への投資拡大を図るという強い姿勢を表明した。
「私たちは、１年当たり150億ドルを投資して、風力発電・太陽発電などの技術、先進バイオ燃料、クリーン石炭、そして米国製のより低燃費な乗用車・トラックを開発するつもりです」とオバマ大統領は２月24日の議会に対する演説で述べた。
エネルギー効率化に向けた新たな対策からいくつかを選んで以下に紹介する。
- 「耐候化支援プログラム」に50億ドル。創設から30年経つこの制度は、低所得世帯の住宅改装費用を負担することによってエネルギー効率 の向上を図るもので、1976年の開始以来、560万を超える低所得世帯がこのサービスを受けている。この制度により、住宅の居住性が高まり、長い目で見 ると各家庭の光熱費は減少する。
- 住宅都市開発省が管理する公営住宅のエネルギー効率化のための改装に40億ドル。
- エネルギー効率化適応の家電製品を購入する消費者への払戻金として３億ドル。
- 政府機関の建物におけるエネルギー効率化・省エネプロジェクトを支援するための補助金として、州政府・地方自治体に対して32億ドル。
- エネルギー効率化技術と再生可能エネルギー生産を組み合わせて連邦政府の建物を環境に配慮した高性能ビルに転換するため、共通役務庁に45億ドル。
- 情報通信技術のエネルギー効率を高める取り組みに5000万ドル。
- 所有する建物などの資産にエネルギー効率化のための改良を加えた住宅所有者および企業に対する税額控除の拡大。
景気対策法に盛り込まれた、再生可能エネルギーを増やすための措置の詳細については、次のサイトを参照されたい。
http://eere.energy.gov
米国の景気刺激計画では、建築物の気密性を高め冷暖房した空気が外に漏れるのを防ぐ耐候化プログラムに対す る財政的支援が大幅に拡充された。写真は、ニューメキシコ州サンタフェで行われている「グリーンカラー（環境保護関連ビジネスに携わる労働者）職」研修 で、耐候化の技能を学ぶ見習い工。(© AP Images/ The Santa Fe New Mexican, Jane Phillips)出典：eJournal “Energy Efficiency: The First Fuel”
＊上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
