国務省出版物
米国でお会いしましょうーその他のお薦め目的地ベスト10
外国から米国を訪れる多くの観光客が、さまざまな魅力にあふれる都市を見逃しています。「米国訪問の目的地トップ10」に加えて、ここではその他のお薦め10都市を紹介します。タナー・レイサムは元サザン・リビング誌旅行担当編集者。
米国には海外からの旅行者に人気のある10都市のほかにも、魅力的な街がたくさんあります。どの地域でも、おいしい食べ物やアートや音楽や、わくわくするような歴史に出会えるはずです。こんな街にもぜひ足を延ばしてみてください。
フィラデルフィア 米国初期の歴史的逸話の多くは、ペンシルベニア州フィラデルフィアの名所見学ツアーを通して語られます。例えば独立記念館は、独立宣言や米国憲法が討議された場所で、言い伝えによると、「自由の鐘」を打ち鳴らして市民を招集し、新しく採択された独立宣言が朗読されたそうです。しかし、この街の歴史地区の中にさえ、現代の文化的アトラクションや、地元出身アーティストたちの作品を集めたギャラリーがあります。フィラデルフィアの建築には18世紀や19世紀の様式と現代的構造が混ざり合っています。この街の大きな魅力の1つは、いろいろな所へ歩いていけることで、ほとんどの観光名所がおよそ2.5平方キロメートルの徒歩圏内にあります。「フィル・チーズステーキ」の項も参照してください。http://www.philadelphiausa.travel |
アトランタ アトランタは南部風の温かいもてなしの心にたくさん触れることのできる都会です。この街では、物事が着実なペースでしっかりと進んでいますが、暑い午後においしいアイスティーの1杯も味わえないほど速いペースではありません。ここは南部の交差点、いや米国の交差点だと言う人もいるかもしれません。なにしろ、世界中で最も乗降客が多い空港のある街ですから。その影響は料理や文化の豊かな国際性となって表れ、ジョージア州の中心でこんなものに、と出くわした旅行者をびっくりさせることでしょう。観光名所には、スイートオーバーン地区のマーチン・ルーサー・キング・ジュニア国定史跡、ジミー・カーター図書館・博物館、名作「風とともに去りぬ」の原作者が住んでいたマーガレット・ミッチェル・ハウス博物館などがあります。 |
シアトル シアトルと言えば、ほとんどの人が清潔で緑の多い街を思い浮かべます。この街の自慢は、米国有数の「環境に優しい都市」として評価され続けていることです。年間降雨量が多いので、公園や自然緑地はいつも生き生きしています。観光客に人気の高いスポットはパイクプレイスマーケット。昔から続いている米国最古の直売市場の1つで、ストリートミュージシャン、アンティークの店、土産物屋、カフェ、魚売り場(店員が魚を放り投げるので有名)が市場の魅力的な雰囲気を盛り上げています。ほかに人気があるのは、1962年万博のために開発された30ヘクタールの都市公園シアトルセンターにそそり立つスペースニードル、多くの画廊や美術館が同居する20ブロックのビクトリア朝ロマネスク様式建築のパイオニアスクエア。http://www.visitseattle.org |
アッシュビル ブルーリッジ山脈を背景にして、ゆったりとしたライフスタイルを保っているノースカロライナ州アッシュビルは、ミシシッピ川の東に位置する大きな山間の町です。ここを訪れる人々は地元産の野菜や肉を使ったヘルシーな食事に迎えられます。料理を完璧にするのは強力な地ビール産業。醸造所は最高のエール、ピルスナー、ポーターを提供しようと競い合っています。小ぢんまりした店が並ぶダウンタウンの通りは、起伏はあるものの散歩にはうってつけです。また、つつましい地域に囲まれて優雅な姿で横たわっているのは、米国最大の個人所有の屋敷、ビルトモア・エステートです。19世紀に建てられ、部屋数が250もあるフレンチルネサンス様式の大邸宅で、見学者に開放されています。毎年7月に市の主催で開かれるお祭り「ベル・シェール」(古いスコットランドの方言で「美しい生き方」)は、音楽とアートの南部最大のストリートフェスティバルです。http://www.exploreasheville.com |
オースチン
テキサス州オースチンは驚くほど多様性に富んだ都市です。どこの店舗やレストランでも、あるいはどこのライブハウスの列でも、入れ墨をしたロックミュージシャンに混じって、ブーツをはいた本物のカウボーイに出会います。伝統的な政治家もいて(オースチンはテキサス州の州都です)、前衛画家と同じようにテキサス風メキシコ料理店で舌鼓を打っています。この街に活気とエネルギーを補給し続けているのがテキサス大学オースチン校です。そしてサウスコングレス・アベニューに行けば、デザイナーズホテルや民芸品店と並んで、米国屈指のライブ音楽シーンに出会えるでしょう。この美しい都市は素晴らしい自然環境にも恵まれています。この豊かな自然を楽しむには、貯水池タウンレイクで水上スポーツをするのが1番よいでしょう。ひょっとすると、オースチン湖のレストランのパティオから夕日を眺めるのが、オースチンの真価を知る1番の早道かもしれません。http://www.austintexas.org |
チャールストン 旅行者が米国南部のイメージを描くとき、そのイメージはチャールストンに似ています。サウスカロライナ州沿岸にあるこの古都とその住民は、南部の温かさを体現しています。旅人を温かく迎える歓待精神は、歴史地区の砂利道を歩いて昔から住んでいる人々に出会うだけで伝わってきます。キングストリートは街の大動脈で、この周辺ブロックには素晴らしいアンティークショップやブティック、色鮮やかな庭のある由緒ある邸宅などが集まっています。この街の食べ物のおいしさは、近くの料理学校に支えられたシェフたちの創意工夫のおかげです。http://www.charlestoncvb.com |
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ナッシュビル テネシー州ナッシュビルの魅力はカントリーミュージックだけではありません。「ミュージックシティー」の名で親しまれるこの街には世界のトップミュージシャンたちも引き寄せられてきます。そしてここを訪れる人々は、テーマパーク「オープリーランドUSA」のグランド・オール・オープリーやライマン公会堂といった名だたる大会場で彼らの演奏を聞くことができます。また、ダウンタウンの南西の地域「ミュージックロウ」に並ぶライブハウスの1つをのぞけば、スツールに座っている彼らを発見するかもしれません。カントリーミュージック殿堂博物館では、この分野の包括的な歴史に出会います。ほかにも、チークウッド、ベルミード、さらにはアンドリュー・ジャクソン大統領の住居であった「ハーミテージ」などの美術館や博物館があります。http://www.visitmusiccity.com |
ニューオーリンズ ルイジアナ州ニューオーリンズの雰囲気は、毎晩フレンチメンストリートに流れるジャズのような洗練された感じです。この街に来たら、ニューオーリンズ文化の心臓部、フレンチクォーターに足を運ばずにいられません。地区の中心はジャクソンスクエア。この美しい公園にアーティストやストリートミュージシャンがさらに色を添え活気づけます。ニューオーリンズの食べ物はフレンチやケージャン、クレオールなどの影響が混じり合って、世界に類を見ない独特の料理が楽しめます。ルイジアナ州には900店近くの免税店があり、外国人旅行者がここで買い物をすると消費税分の払い戻しが受けられます。http://www.neworleanscvb.com |
サンタフェ 昔から多くの芸術家や旅行者たちが南西部の素晴らしい光と風景に引かれてニューメキシコ州サンタフェにやって来ます。プラザを中心に生活が回っているこの街は、まるで親密な村のような感じを抱かせます。美術館もショップもレストランもブティックホテルもこのプラザのすぐそばにあり、隣接する総督邸は、宝飾品類や絵画などを売る先住民の伝統工芸職人たちで毎日にぎわっています。サンタフェは全米第2位の美術市場で、およそ100軒のギャラリーが集まるキャニオンロードをぶらつくだけで、その背景を存分に味わえます。http://www.santafe.org |
セントルイス ミズーリ州セントルイスへの第1歩はフォレストパークから始めるのがよいでしょう。1904年の万博のためにつくられたこの公園には、セントルイス美術館、セントルイス動物園、ミズーリ歴史博物館などたくさんの施設があり、市民や観光客が集まる人気スポットとなっています。これらの施設も含めて、セントルイスではいろいろな施設が無料で楽しめます。郊外まで足を延ばして、リトルイタリーのイタリア風マーケットやレストラン、ザ・ループのレストランやバーなどを探索すれば、この街の発展ぶりを実感できるかもしれません。もちろん、ミシシッピ川にかかるゲートウエーアーチのてっぺんには、ぜひ登ってみてください。http://www.explorestlouis.com |
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*本稿に示された意見は、必ずしも米国政府の見解や政策を反映するものではありません。
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。