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米国でお会いしましょうー専門職者の声(ナイジェリア)

専門職者の声(ナイジェリア)
エリザベス・アンチェ
 

エリザベス・アンチェはナイジェリアのカドゥナ州メディア・コーポレーションで働くジャーナリスト。

私は6週間の米国(別名「神の恵みの国」)の滞在を通して、自分も母国ナイジェリアの人々の生活に大きな変化をもたらす活動ができると思えるようになりま した。

非営利団体「国際サービスのためのアイオワ・リソース」(IRIS)が運営する女性リーダーシッププログラムに北部ナイジェリアから参加した私たちのチームは、デモインのアイオワ州議会議事堂で州議会に表彰されたことを、大変誇らしく思いました。

私が深い感銘を受けたのは、地域の住民参加や慈善活動やボランティア活動のレベルの高さと、ほとんどの組織・団体や家族がそうした活動を支援していることでした。これは人間の尊厳を重んじる米国の伝統のせいかもしれないと思い、私はすぐにその人間尊重の精神を吸収したのです。私は、外国人との間に異文化交流の関係を築こうとして私を受け入れてくれたアメリカ人家族の自宅で、そうした伝統をじかに体験しました。

私はホストファミリーと大変仲良くなり、リトルビットにほれ込みました。子犬のリトルビットは私の弟のような存在になりました。リトルビットのことでびっくりするのは、おむつを着けていることです。私の国では人間の赤ん坊でさえおむつはぜいたく品だと思われているのに!米国人は本当にペットを愛しているのだということが分かりました。ナイジェリアでは、犬は私たちの家を守る番犬です。米国人は犬を友だちとして飼います。

帰国してからの私は、毎日忙しく働いていて暇な時間は全くありませんが、ホワイトハウスや、米国ホロコースト記念博物館、アフリカ系米国人の文化の博物館などの、過去を正確に記録した博物館、そしてワシントン記念塔といったワシントンの名所を訪れたときのことを思い出して懐かしんでいます。

ジャーナリストとして、アイオワ公共テレビ(IPTV)で実務研修をしていたとき、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューを受けて胸が躍りました。私は「キルティングが大好き」というテレビ番組の制作にかかわっていました。私がこのシリーズ番組の数回分の制作に参加したことへの友情と感謝のしるしとして、ナイジェリアで私の通っている教会の孤児院に、キルティング用の布が贈られました。私はIPTVにいる間に、この局のアナログ放送からデジタル放送への移行に立ち会う幸運に恵まれました。ナイジェリアも2012年までにデジタル放送への切り換えを目指しています。

ナイジェリアの人々をどうやって助ければよいか。私は、例えばACCESS(暴力を振るわれた女性のシェルター)や「シスターズ・オン・ターゲット」(アフリカ系米国人女性の指導的グループ)、「女性と政治のためのキャリー・チャップマン・キャット・センター」などの団体を訪ねて、そのアイデアをいくつか思いつきました。

ナイジェリアに帰国すると、私たちは米国での体験を活かして、ナイジェリアの将来における女性の役割を考える国際会議を組織し、農村の貧しい女性を力づける活動に取り組みました。私はこれを「リーダシップ移転」と呼んでいます。米国の問題解決方法がアフリカの風味を加えてナイジェリアへ輸出されたのです。

米国国務省のForeign Media, Press and Radio Visas(外国メディア、プレス、ラジオのビザ)のサイトもご覧ください。


*本稿に示された意見は、必ずしも米国政府の見解や政策を反映するものではありません。

*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

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