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米国でお会いしましょう – 米国訪問の目的地トップ10

米国訪問の目的地トップ10
タナー・レイサム
 

海外から訪れる観光客の最も行きたい米国の目的地として、毎年のように少数の都市が挙げられますが、それにはそれなりの理由があるのです。タナー・レイサムは元サザン・リビング誌旅行担当編集者。

 

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海外から米国にやって来る訪問者(カナダとメキシコからの入国者を除く)は年間数千万人にのぼりますが、その大半がほとんどの時間を、以下、人気順に紹介する「目的地トップ10」で過ごしています。この中には、喧騒に飛び込みたいという人向きの場所もあれば、喧騒から逃れたいという人のための場所もあります。

 

ニューヨーク

ニューヨークにはウォールストリートがあり、劇場地区があり、エンパイアステートビル、自由の女神像、世界最高クラスの美術館があって、世界各国の食べ物が屋台で売られています。ここは世界の注目が集まる街。ニューヨークにレストランを開いているどのシェフも、コレクションを発表するどのデザイナーも、画廊に作品を展示するどのアーティストも、ビッグアップルの街中を通り抜ける興奮のざわめきを感じています。旅行者たちは、タイムズスクエアの大仰なけばけばしさの集中攻撃にさらされたり、ユニオンスクエアパークでアーティストの手作りの品をやんわりと売り込まれたりしながら、この街のそんなエネルギーを吸収することを楽しみます。http://www.nycgo.com

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ニューヨークの自由の女神像とロウアーマンハッタン (© Shutterstock Images)

 

ロサンゼルス

ロサンゼルスには有名な地区がいろいろありますが、その中で2つの地区がロサンゼルス最大の特徴となっています。1つは、華やかな魅力にあふれ、超有名人たちの名声が垣間見られるハリウッド。ここでは世界で最も有名なスターたちに出くわします。セレブとのつかの間の出会いを楽しめるのは、ロデオドライブやサンセットストリートを歩いているときや、歴史的に有名なグローマンズ・チャイニーズシアターの前で写真を撮っているとき。こうした界隈と対照をなすのが、ベニスビーチののんびりしたライフスタイルです。ここのオーシャンフロントウォークには、身分や階層や分野を問わずいろんな人が集まってくるので、人間観察にはもってこいの場所です。

「ロサンゼルスのフレンチディップ」、およびhttp://www.discoverlosangeles.comも合わせてご覧ください。

 

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ロサンゼルスのユニバーサルスタジオ (© Rene Mattes/Hemis/Corbis)

 

サンフランシスコ

サンフランシスコは太平洋から吹いてくる風が特徴の街です。住民でも旅行者でも、その日の行動を決めるときには天候に大きく左右されます。晴れた日には、多少空気がひんやりしていてもゴールデンゲートパークに人気が集まります。この公園には、遊歩道やのんびりくつろげる砂浜があり、有名なゴールデンゲートブリッジの景観も楽しめます。霧の多い日には、チリンチリンと鐘を鳴らしながら走るケーブルカーに乗り、街の中へ繰り出してみたり、建築見学ツアーを計画するのもいいかもしれません。特に、写真や映画によく登場する、急勾配の坂に並ぶビクトリア朝様式やエドワード朝様式の住宅「ペインテッド・レディーズ」はお薦めです。http://www.onlyinsanfrancisco.com

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サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ(© Josh Anon/Jaynes Gallery/DanitaDelimont.com)

 

マイアミとマイアミビーチ

アップテンポのダンスミュージックのように、マイアミとマイアミビーチは昼夜を問わず絶え間ないリズムで脈動しています。太陽の降り注ぐサウスビーチには、優雅な上流階級の人々もやってきますし、浜辺に並ぶアールデコ調の救助員詰め所も見ものです。日が暮れた後のオーシャンドライブは、赤や緑や青やピンクの明るいネオンに彩られ、地球上の他のどこにも見られない、おしゃれでシックな場所に変身します。料理をはじめ、街の至る所にヒスパニック文化の影響が見られ、例えばリトルハバナでは、人々はカリェ・オチョ(8番通り)で葉巻をくゆらせ、ドミノに興じながら、スペイン語で陽気にからかい合っています。

「フロリダ・キューバンサンドイッチ」の項も参照してください。
http://www.miamiandbeaches.com

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マイアミビーチの救助員詰め所 (© John Brown/Photolibrary/Getty Images)

 

オーランド

オーランドの近くにあるディズニーワールドのマジックキングダム (© AP Images/Phelan M. Ebenhack)

大オーランド地域は究極の娯楽王国。そこには奔放な想像力

が駆け巡っています。どんなに想像力豊かな人でも、ここのユニバーサルスタジオのテーマパークや、ディズニーワールドなどのディズニーブランドの人気スポットで盛り上がっているような世界を思いつくことはできないでしょう。しかし、オーランドは夢やファンタジーや着ぐるみキャラクターのあふれる土地というだけではありません。ダウンタウンに行けば、ビクトリア朝様式の建物と超高層ビルがうまく溶け合った建築の妙味が見られます。この地区では、ブティックでの買い物や多種多様なレストラン、急成長を遂げているナイトライフも楽しめます。自然に親しみたいなら、レイク・エオラ・パークの湖畔を一周するループ状の遊歩道を散策するのもいいでしょう。http://www.orlandoinfo.com

オーランドの近くにあるディズニーワールドのマジックキングダム (© AP Images/Phelan M. Ebenhack)

オーランドの近くにあるディズニーワールドのマジックキングダム (© AP Images/Phelan M. Ebenhack)

 

ラスベガス

ラスベガスは街全体がパーティーです。こうこうと輝く照明と、退廃的でどぎつい建物があふれている、大人のための巨大テーマパークを想像してみてください。ラスベガスストリップを歩くだけで、そのイメージが目の前に現れ出ます。高く舞い上がる噴水、レーザー光線のディスプレー、大金を賭けるカジノ、出演者たちが完璧な振り付けや演出で見せるバラエティーショーに至るまで、何でもそろっています。この街に来たら睡眠は一番後回しになります。もうちょっと派手じゃないベガス体験を、という人はフレモントストリートのダウンタウンへどうぞ。ここにはもっと昔懐かしい雰囲気の漂っているカジノが たくさんあります。http://www.visitlasvegas.com 

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ラスベガスのベネチアンリゾートホテルカジノ(© Richard Nowitz/National Geographic Stock)

 

ホノルル

ホノルルは、ビジネスや美術館やフォスター植物園(ピクニックに最適)など活気に満ちたスポットがたくさんある大都会ですが、ハワイのオアフ島の旅の起点として最もよく知られる街です。観光客がよく行くのはワイキキ。美しい浜辺で泳いだり、買い物をしたり、レストランに入ったり、サーフィンのレッスンやカタマラン(双胴型ヨット)のセーリングなどいろいろなアウトドア活動を楽しめるからです。サーフィンについて言えば、地元の人でも旅行者でも、大抵のサーファーはノースショアの海岸の町ハレイワの海でボードに乗ります。米国海軍の歴史に関心のある人々は、1941年12月真珠湾攻撃の犠牲者の慰霊碑となっている戦艦アリゾナ・メモリアルや、1992年に退役した戦艦ミズーリを訪れます。http://www.gohawaii.com 

ホノルルのワイキキビーチ(© AP Images/Lucy Pemoni)

ホノルルのワイキキビーチ(© AP Images/Lucy Pemoni)

 

ワシントン

ワシントンD.C.には米国の精神が全て包摂されています。ここに来れば、歴史の集積と米国の誇りを発見し、米国の政治機構がざわざわと音を立てながら休みなく回り続けていることを実感できます。この街にはスミソニアン航空宇宙博物館やナショナルギャラリー(米国国立美術館)など米国の代表的美術館や博物館が数多くあります。また昔から都会でありながら緑地や自然環境が守られてきました。ポトマック川の真ん中にひっそり横たわるルーズベルト島の遊歩道を散歩すれば、驚くほどの静寂に出会います。そしてもちろん、この街随一の名所は米国の前庭とも言うべきナショナルモールです。芝生の上に毛布を広げて、この国の重要な指導者たちをたたえる記念碑に囲まれながら、ゆっくりくつろいでください。http://www.washington.org

ワシントンD.C.のタイダルベイスンに咲く日本生まれの桜(© Courtesy of Tim Brown)

ワシントンD.C.のタイダルベイスンに咲く日本生まれの桜(© Courtesy of Tim Brown)

ワシントンD.C.上空の満月に照らされたリンカーン記念堂(手前)、ワシントン記念塔(中央)、米国議会議事堂(後方)(© AP Images/J. Scott Applewhite)

ワシントンD.C.上空の満月に照らされたリンカーン記念堂(手前)、ワシントン記念塔(中央)、米国議会議事堂(後方)(© AP Images/J. Scott Applewhite)

 

 

シカゴ

シカゴは米国の中西部最大の都市。プロスポーツのチームや世界最高級のレストラン、素晴らしい建築物で知られています。別称はいろいろありますが、「地区(ネイバーフッド)の街」というのが一番ふさわしいかもしれません。ノースサイドのアンダーソン地区からサウスサイドのハイドパーク地区まで、それぞれに個性のある地区が70以上あります。ミシガン湖畔にあるシカゴは、旅行者にとってはショッピングが楽しみな街でもあり、とりわけミシガンアベニュー沿いの「マグニフィセント・マイル」にはブティックやデザイナーの店が集中しています。http://www.explorechicago.org 

シカゴの巨大彫像「クラウドゲート」(© George Rose/Getty Images)

シカゴの巨大彫像「クラウドゲート」(© George Rose/Getty Images)

 

ボストン

ボストンはまさしくニューイングランドの宝石です。この街との出会いは、大胆な首飾りのように連なっている公園の1つから始めるのがベストかもしれません。例えば家族向きのフロッグ池のあるボストンコモン。隣接するパブリックガーデンにも池があり、白鳥の形をしたボートは1870年代から池を周遊しています。米国史に重要な役割を果たした栄誉ある都市ではありますが、決して過去だけに目が向いているわけではありません。例えば、ファニエルホールは米国独立戦争の前夜、独立派の有名人が雄弁な演説を行った場所ですが、今ではたくさんの店舗やレストランを収容するショッピングセンターとして定着しています。ボストン茶会事件の舞台となったボストンハーバーは、ウォーターフロントの遊歩道「ハーバーウォーク」が人気の観光名所となっています。「ニューイングランド・ロブスターロール」もご覧ください。http://www.bostonusa.com

ボストンハーバーに停泊する軍艦「コンスティチューション」(1797年進水)(© AP Images/Michael Dwyer)

ボストンハーバーに停泊する軍艦「コンスティチューション」(1797年進水)(© AP Images/Michael Dwyer)

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