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米国でお会いしましょう – 学生の声(バングラデシュ)

学生の声(バングラデシュ)
モハマド・ナシム
 

バングラデシュのモハマド・ナシムは、テキサス大学ダラス校で財政学の修士号取得を目指して勉学中。

留学にしろ観光にしろ、あるいは仕事のためにしろ、米国を訪れることは私の長年の夢の1つでした。しかし、それは自分の国の都市から都市へ移動するようなわけにはいきません。渡米するためには、いくつかのステップを踏む必要があります。米国行きを最終決定する前に、用意周到な計画を立て、適切な書類をそろえておかなければなりません。

最初のステップは、自分の国の米国領事館でビザを申請することです。ビザには、学生ビザ(F1)、短期訪問者ビザ(B1/B2)、就労ビザ(H1B)などいろいろな種類があるので、渡航目的に合ったビザを申請しなければなりません。この手続きは非常に厳格で、領事館でいくつかの書類に必要事項を記入して提出した上で、領事担当官と面接し、証拠となる有効な書類を提示して渡航理由を説明しなければなりません。

必要書類や、たいていの場合担当官に提示を求められる書類としては、有効なパスポート、銀行取引明細書、入学許可書(学生の場合)、就労許可書(就労者の場合)などがあります。ビザの申請にはさらなる管理上の手続きや保安審査が追加されることもあるので、事前に十分な時間的余裕をもって申請しなければなりません。こうした追加手続きは非常に長い時間を要することがあり得ます。

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テキサス大学ダラス校の経営管理大学院の建物(Courtesy of the University of Texas at Dallas)

私は2010年1月11日からテキサス大学ダラス校で勉強を始める入学許可をもらいました。大学から入学許可書とI-20を受け取るとすぐに、その他の関係書類を準備して、2009年12月の最後の週に学生ビザを申請しました。授業開始まで2週間しか残されていませんでした。ビザ申請の面接が終わったあと、私の申請書類は追加の管理手続きに回されました。その手続きには2週間以上はかからないだろうと思っていました。この手続きに長い時間がかかる可能性があるとは知らなかったのです。手続き完了まで2カ月半かかり、ようやく学生ビザが発給されました。

大使館がこの手続きのプロセスを省いたり早めたりすることはあり得ないのです。

幸いなことに、私は随時自分の置かれた状況を教授に報告し、遅れて授業を受ける許可を得ていました。

第2のステップは航空券の購入です。旅行シーズンのピーク時にはチケットを手に入れにくくなります。旅行者は米国に到着したら、空港その他の通関手続き地で、税関国境警備局の係官と対面しなければなりません。渡航者の米国入国を認めるかどうかの最終決定権は、この係官にあります。2次的な審査が行われる場合も多く、空港の外に出るまでに数時間かかることもあります。

私の場合、授業開始から2カ月も遅れて米国に入ろうとしていたので、とても心配でした。しかし、教授から許可の手紙をもらっていたので、それを通関手続き地の係官に見せました。結局、何のトラブルもなく無事に入国できたのは、証拠として有効な書類を全て持っていたからなのです。

近い将来米国へ行こうと計画している人たちに対して、私からアドバイスできることは、ビザは十分な時間的余裕をもって早めに申請すること、必要にして有効な書類を全て持参すること、領事担当官との面接や通関手続き地においては自信を持って正直に話すことです。そうすれば、米国への旅は快適かつ順調なものとなるでしょう。

 


*本稿に示された意見は、必ずしも米国政府の見解や政策を反映するものではありません。


*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

 

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