About THE USA

国務省出版物

« CONTENTS LIST

米国でお会いしましょう – 学生の声(イラン)

学生の声(イラン)
ロディン・ハミディ
 

ロディン・ハミディは、2009年度デモクラシー・ビデオ・チャレンジ賞の受賞者6人の1人。ドバイ在住のイラン人で、ニューヨークにあるアートスクール数校に入学許可を出願している。

私は初めて米国を訪れてからわずか2日間で、米国の本当の名前を発見しました。すなわち「チャンスの国」という名です。大ヒットした複数のハリウッド映画に多くの影響を受けながら、私はいつも頭の中で米国のイメージを描いてきてはいましたが、でも、まさか本当に米国を旅する日が来ようとは考えもしませんでした。

2009年9月、ついに、願ってもない状況で米国を訪れるチャンスが巡ってきました。この年、世界各国から選ばれた6人のデモクラシー・ビデオ・チャレンジ賞受賞者の1人として、米国国務省の費用負担で米国へ行けることになったのです。この旅行は、いくつかの主要都市を訪れてさまざまな文化的背景を持つ人々に会うチャンスを与えてくれましたが、中でも最も心が躍った瞬間は、ヒラリー・クリントン国務長官から賞を受け取ったときでした。

wwwj-ejournals-seeusa6a

ヒラリー・クリントン国務長官からデモクラシー・ビデオ・チャレンジ賞を 受けるロディン・ハミディ (Courtesy of Democracy Video Challenge)

若いアーティストとしてずっと夢見てきたことは、アートの中心地とされている都市、素晴らしいビッグアップル、ニューヨークに行くことでした。ニューヨークに着いたとき、そこは自分の想像したとおりの街だと実感しました。すぐに、この街に住みたい、自分の時間の全てを最大限ここで活用したいと思いました。そこで、ニューヨークにあるいろいろな大学やアート系専門学校を調べ始めました。私は前々から、もっとアートや映画の勉強を続けて、高いレベルの教育機関で芸術の修士号を取りたいと思っていましたが、ニューヨークにはそういう学校が、私の住んでいるドバイのショッピングモールの数ほどもあるのです。次にやるべきことは、さまざまな書類や自分の代表的作品集、成績証明書などをそろえることでした。私の志望するアートスクールの1校1校に、そうした多数の書類の提出が必要だったからです。

外国人の学生がやるべきことは、専門学校や大学に願書を提出して、やきもきしながら返事を待つだけではなく、ビザの申請もしなければなりません。私はイラン国籍なので、出願したある大学から個人面接に来るよう要請されたとき、面接に間に合うように米国行きのビザを取ることは不可能で、チャンスを逃してしまうだろうと観念しました。

困惑や絶望、先の計画が立てられないという思いで、興奮したり落ち込んだりすることもよくあります。志願者は多くの時間とエネルギーを使って出願手続きに希望を託し、大学の当局者や教授会は、各志願者に入学資格を与えるかどうか、時間をかけて判断しようとします。しかも、解決すべき大きな問題がほかにもあります。もし入学を許可されたとして、そのための資金をどうやって調達するのか?果たしてそれだけの大金をかける価値があるのか?

留学費用は目がくらみそうなほど高い。とりわけ、米国民ではない者にとっては、生活費や学費に加えて、旅費も計算に入れなければなりません。あなたとあなたの夢は、こうした問題に直面しているのです。

もう一度、気持ちを落ち着けて、鏡を見て笑顔をつくり、きっと道はあるという信念を持ち続けましょう。重要なのは、どんなに苦労しようと自分を見失わないこと、どんなことをやるにしても前向きでいること。これが、自分の将来の道が他人によって決められるのを待つ間に、私の学んだ最大の教訓です。

 

デモクラシー・ビデオ・チャレンジについては、次のウェブサイトをご覧ください。

 


*本稿に示された意見は、必ずしも米国政府の見解や政策を反映するものではありません。


*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

 


« CONTENTS LIST