国務省出版物
米国でお会いしましょう – 学生の声(モロッコ)
アリ・ビアズ
アリ・ビアズはフランス在住のモロッコ人。カリフォルニア大学バークリー校で金融工学の修士号取得を目指している。
私はカリフォルニア大学バークリー校の最初の2週間で、予期せぬ、面白いシチュエーションや、時には恥ずかしくなるようなことも体験しました。そのいくつをここに紹介しましょう。でも、まずその前に、米国への留学を計画している外国人のために、アドバイスをさせてください。最初のアドバイスは、予定どおりの日程で勉強を始められるように、授業開始の少なくとも2カ月前にはビザを申請しておくことです。私自身、苦い経験を通してこの教訓を学びました。学生ビザの申請がほんの少し遅れただけで、残念ながら2週間分の授業を逃してしまったからです。
2番目のアドバイスは、現地に来る前に天候をチェックすること! 私はてっきり、カリフォルニアは1年中日が照っていると思い込んでいたので、上着やセーターはみんなパリに置いてきました。これがとんでもない大誤算! バークリーに着いてから1週間は、ほとんど毎日雨ばかり降っていました。
こういう不運な出来事も、すぐに忘れてしまったことを認めざるを得ません。バークリーでの生活は非常に心地よく、パリやラバトに比べ、物事が何もかも楽に運ぶのです。例えば、私は24時間のうちに、銀行口座を開き、携帯電話の加入手続きをすませ、アパートを借りる契約をしました。
その上、ほとんどの店が日曜日も営業しています。これはとても実際的なやり方だと思いますが、私にとっては全く異例なことです。
バークリーのキャンパスに関しては、素晴らしいの一言に尽きます! 広大なキャンパスの中に、さまざまな学部の建物、図書館、最先端テクノロジーを備えたコンピューター室、巨大なスポーツ施設などがあります。
最初にびっくりさせられたのは、授業に遅れてくる学生がいることです。授業中でも平気で教室を出たり入ったりするのです。フランスでは学生が教師の授業に敬意を払っていますから、遅れないように来て、講義が終わる前に教室を出ていったりはしません。
カリフォルニアの人々に関して言えば、おおむね、親切で偏見がなく、話し好きですが、私はまだここの人たちの習慣にすっかりなじんではいません。実際、フランスでは友だちと毎日握手するのが当たり前だし、モロッコでは1日に何回も握手します。バークリーに着いて2日目、その前日に会ったクラスメートと握手すると、「おれたち、もう会ってるよね」と言われてしまいました。
もう1つ、初めて出たパーティーでのおかしな話。前にも会ったことのある女性が近づいてきて、私を抱き締めました。モロッコやフランスではよく、あいさつ代わりのキスをしますが、私は彼女もそうしたいのだろうと思いました。だから彼女にキスをしたのですが、彼女はちょっと困っているように見えました。
私はこれまでのところ素晴らしい体験をしているので、どの学生にも米国の教育プログラムに参加することを勧めたいと思っています。
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*本稿に示された意見は、必ずしも米国政府の見解や政策を反映するものではありません。
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。