国務省出版物
米国でお会いしましょう – ごあいさつ
ジャニス・L・ジェイコブズ
外国からの旅行者がもたらす経済的利益よりもっと大切なのは、さまざまな国の人々が米国への理解を育んでいくことです。ジャニス・L・ジェイコブズは米国国務次官補(領事業務担当)。
有名なジャーナリスト、エドワード・R・マローは、「国際コミュニケーションの鎖の輪で最も重要な部分は、最後の3フィートであり、それは人が人へ語りかける個人的接触によってつなげられる」と述べています。
最後の3フィート(約1メートル)とは、国際会議でクライアントについて話し合う2人の産業界のリーダーの距離であることもあれば、国連で顔を合わせた2人の世界的指導者の距離であることもあります。もっと卑近な例で言えば、教室の学生同士の距離です。
私たちは隣り合って座ると、お互いについて貴重な知識を得ます。お互いの国の言語や文化、食べもの、さらには、お互いの国をどのように見ているかを理解するようになります。
米国は移民の国であり、世界中から訪れる人々を常に歓迎してきました。私たちは昔から知っていることを守るために全力を尽くさなければなりません。それはすなわち、わが国へやってくる最良の人々から力を引き出すと、一層強い国になるということです。
米国の大学は世界中の学生たちの留学先として抜群の人気を誇っています。また科学的研究機関や営利事業も、国境を越えて開かれた交流という環境の中で繁栄しています。私たちは、警備の強化を目指して努力すると同時に、米国にとってのこうした利点をしっかり守っていくつもりです。
私たちは、外国からの旅行者が生み出す経済効果についても知っています。2009年には、外国からの旅行者は5,490万人にのぼり、米国内に1,211億ドルを落としていきました。しかし、お金より大切なのは、滞在中にその人たちの中に育まれていく米国に対する理解だということも、私たちは知っています。米国を宣伝するための最高の材料は、米国そのものなのです。米国へようこそ!
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。