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米国の歴史と民主主義の基本文書大統領演説

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人権と外交政策(1977 年)

ジミー・カーター

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wwwj-majordocs-carter第39 代大統領ジミー・カーター

ジミー・カーターほど、米国の外交政策は国家の最高の道 徳的理想を反映すべきである、との目標に献身的に取り組ん だ大統領は、近代の大統領の中にはほとんどいない。まだ米 国自身が人種問題と人権の問題と取り組んでいた時代に、 カーター大統領は、諸外国をも拘束する、可能な限り最高の 基準を求める政策を率直に支持した。それは、米国民自身が それによって判断されることを望む基準である、とカーター は考えた。その一例として、1980 年にソ連がアフガニスタ ンに侵攻した後、カーター政権はこれに抗議し、モスクワで 開催予定の夏季オリンピックへの米国の参加を取り止めた。

1977 年6 月、ノートルダム大学卒業式でのスピーチで、 カーター大統領は、米国の外交政策の理想と現実について、 自分の考えを語った。それは、米国初代大統領が同じテーマ で語った内容とは大きく異なるメッセージとなっている。


国家――国民が必要としていることに、より効率的に応えること。この時代の暗い信念を背景にして、 わが国の政府が有能かつより人道的であり得るということを証明すること。

しかし、本日私が皆さんにお話ししたいのは、海外におけるわれわれの行動と、国家としてのわれわれ の本質的な性質とを結び付けるさまざまな糸についてである。私は、米国が、民主的な外交政策、基本的 価値観に基づく外交政策、そしてわが国の力と影響力を人道的な目的のために使用する外交政策を持つこ とが可能であると信じている。また、米国民に支持されるとともに、これまでとは異なり、米国民に知ら れ理解される外交政策を持つことも可能である。

私は、わが国の政治制度に、静かな自信を持っている。われわれは民主主義が正しく機能することを 知っているため、国民の人権を無視する支配者の主張を拒否することができる。

われわれは、民主主義の模範には説得力があることに自信を持っているため、この数年間われわれと意 見を異にし、われわれのような生活様式の利点をまだ確信していない人々に、その手本をより身近なもの とすることを目指している。

われわれは、民主主義の手法が最も効果的であることに自信を持っているため、国内においても海外においても不適切な戦術を採用しようと考えることがない。

われわれは、自らの力に自信を持っているため、核軍備競争において大幅な相互軍縮を追求することが できる。

そしてわれわれは、米国民の良識に自信を持っているため、外交政策の決定の過程に国民を参加させる ことができる。従ってわれわれは、孤立した少数の人々の意見だけでなく、2 億1500 万の人々と話し合う ことができる。

インド、ポルトガル、スペイン、ギリシャにおける最近の民主主義の偉大な成功は―われわれはこの民 主制度を信頼していたが―信頼の対象としては間違っていなかったことを示している。かつてわれわれは、 共産主義に対する過度の恐怖心に駆られて、その恐怖心を共有する独裁者なら誰でも支持していたが、現 在では、自らの将来に自信を持ち、そうした過度の恐怖心から解放されている。私は、そのような状況の 変化を喜ばしく思う。

あまりにも長い間、わが国は、敵対諸国の欠陥のある間違った原則や戦術を採用することをいとわず、 時にはそれらの代わりに自らの価値観を放棄してきた。われわれは、火には火を持って対抗した。そして、 火を消すには水の方が効果的であるということを考えもしなかった。この手法は失敗した。その知的、道 徳的貧困さを表す最も良い例がベトナム戦争である。しかし、失敗を通じて、われわれは今、自らの原則 と価値観に戻る道を見つけ、失われた自信を取り戻した。

歴史の尺度で計れば、200 年というわが国の歴史は極めて短く、わが国が世界の大国として台頭してき た期間はさらに短い。その期間の始まりは、欧州と旧世界秩序が廃虚と化していた1945 年である。それま での米国は、主として世界の情勢の周辺部にいた。しかし、それ以後の米国が世界情勢の中心に位置する ことは、逃れようもない情勢となった。

この期間のわが国の政策は、2 つの原則に導かれていた。1 つは、ソ連の拡張はほとんど避けられない が、これを封じ込めなければならないという信念、もう1 つは、これに対応するものとして、大西洋を挟 んだ非共産主義諸国間のほとんど排他的な同盟が重要であるという信念だった。この制度は永久に変わら ずに存続することはできなかった。歴史のすう勢によってその基盤が弱まった。ソ連との競争が高まった にもかかわらず、これら諸国を結び付けてきたソ連との対立という脅威は、軽減された。

ベトナム戦争は、深刻な道徳的危機を生み、わが国の政策とわが国の生活制度に対する全世界の信頼を 弱めた。この信頼の危機は、米国の一部の指導者の隠れた悲観主義によって、さらに深刻なものとなった。

一世代にも満たない期間に、われわれは世界が劇的に変化するのを目の当たりにした。人類の大半にとっ て、日常生活や願望の性質が変質してきた。植民地主義はほぼ消滅した。過去1 世代の間に形成された100 カ国近い新興国家に、今では新たな国家としてのアイデンティティが生まれている。知識が、より広範囲 に広まっている。人々の願望のレベルが高まっている。従来の制約から解放される人々が増えるに従い、 より多くの人々が、その人生で初めて、社会正義を獲得する決意を固めている。

世界は今でもイデオロギー論争によって分断され、地域紛争に支配され、また暴力なしに、あるいは主 な軍事大国を戦闘に巻き込むことなしには、人種や富の差異による対立を解決できないという危険に脅か されている。われわれはもはや、戦争と平和という従来の課題を、正義、平等、人権という新しい世界的 な課題から切り離すことができなくなっている。

これは新しい世界であるが、米国はそれを恐れてはならない。これは新しい世界であり、われわれはそ の形成に貢献すべきである。これは新しい世界であり、それには米国の新たな外交政策、すなわち不変の 良識に支えられた価値観と、わが国の歴史的展望における楽観主義を基盤とする政策が要求される。

われわれはもはや、先進工業国だけを対象とする政策を世界の安定の基盤とすることはできず、政治的 な目覚めを迎えつつある世界の新たな現実に対応しなければならない。

われわれはもはや、他の150 カ国が強国の言いなりになるだろうとは思わないが、他を鼓舞し説得し主 導する努力を―自信を持って―続けなければならない。

米国の政策は、この世界は単なる生存以上のものを期待できるというわれわれの信念、そして尊厳と自 由は精神の基本的な必要条件であるというわれわれの信念を、反映したものでなければならない。米国の 政策は、秘密の取引より長続きのする国際的な制度を形作るものでなければならない。

このような政策は、巧みな手先の操作では作れない。わが国の政策は開かれた率直なものでなければな らず、また5 つの主要原則を基盤とする建設的な世界的関与の政策でなければならない。

私は1 月以来、米国民に対して、これらの前提を明確に伝えようとしてきた。ここで、われわれが実行 してきたこと、そしてこれから実行しようとしていることについて述べたい。

第1 に、われわれは、わが国の外交政策の基本的信条として、人権に対して負う米国の責務を再確認し た。家系、肌の色、出身地、および文化的背景において、われわれ米国人は、世界に前例を見ない多様な 国民である。共通の神秘的な血や土地が、われわれを結び付けているわけではない。おそらく何よりも強 くわれわれを近付けているのは、人間の自由への信奉である。われわれは、わが国が敬意を表するのは財 政的な繁栄だけではないということを世界に知らしめることを望んでいる。

だからと言って、わが国が厳格な道徳的公理に基づいて外交政策を実施できるという意味ではない。わ れわれの住む世界は完璧なものではなく、今後もずっと不完全なままだろう。この世界は複雑で混乱して おり、今後もずっと複雑で混乱したままだろう。

私は、道徳的説得の限界を十分に理解している。われわれは、変化が容易に、あるいはすぐに訪れると いう幻想は抱いていない。しかし私は、言葉の持つ力、そして言葉が体現する発想の力を過小評価するこ とも間違いだと信じている。米国自身の歴史においても、トマス・ペインの著書『コモン・センス』から マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの演説「私には夢がある」まで、そうした力のさまざまな例が見られる。

われわれのように表現の自由が当然のこととされている国に住む者の多くが考える以上に、人間の精神 生活において言葉は行動である。このことを、全体主義国家の指導者たちは、非常によく理解している。 そうした国々では、反体制派の人々が、まさに言葉という活動を理由に迫害されていることが、それを証 明している。

それでも、国家の専横的な権力から個人を守るという点で、すでに世界的に飛躍的な前進が見られる。 われわれがこうした動向を無視することは、世界における影響力と道徳的権威を失うことである。こうし た動向を主導することは、われわれがかつての道徳的地位を回復することになるだろう。

偉大な民主主義諸国は、強大で、繁栄しているから自由なのではない。私は、わが国が自由であるから こそ強大で、影響力を持ち、繁栄しているのだと考える。

世界各地で今日、自由な国家でも全体主義国でも、人間の自由および人権が多大な関心事となっている。 そして、そうした論議、討論、論争を継続させることは、この国の私たちの義務である、と私は考える。 わが国ほど、その手本を示す資格を備えた国家はほかにない。わが国にも独自の短所や欠点があるが、わ れわれは、自らが備えていることを正当に誇ることができるように、常に勇気を持って努力をすべきであ る。

第2 に、米国は、民主主義諸国間の結束を強化すべく、慎重に行動している。最近ロンドンで行われた 民主主義諸国の首脳会議で、われわれは、経済協力の拡大、自由貿易の促進、世界通貨制度の強化、そし て核拡散を回避する手段の追求を実行することで合意した。また、貧困、開発、および世界の福利といっ た南北間の問題に関して近く開催される諸会議に向けた建設的な提案を作成した。さらに、われわれの共 同防衛を強化し近代化するために共同で努力することで合意した。

皆さんも関心があるかもしれないが、この北大西洋条約機構(NATO)の会議では、25 年以上ぶりに、 すべての加盟国が民主主義国家となった。さらに重要な点として、どの国も、民主主義制度の将来につい て基本的に楽観していることを再確認した。われわれの自信に満ちた精神が広がりつつある。これらの民 主主義諸国は、力を合わせて、国際協力関係のより幅広い構築に貢献できる。

第3 に、われわれは、戦略的軍備競争を停止させる共同努力にソ連を関与させようと一歩踏み出してい る。軍備競争は、危険であるだけでなく、道徳的にも非難されるべきものである。われわれは、この競争 に終止符を打たなければならない。私は、合意に達するのは容易ではないことを理解している。われわれ の目標は、双方に公正であり、相互に恩恵を受ける安定、同等、および安全を生み出すことである。われ われは、今後の武器の近代化および製造の凍結に加えて、戦略核兵器の継続的かつ大幅な削減を願ってい る。そして、あらゆる核実験の包括的禁止、すべての化学兵器の禁止、宇宙衛星に対する攻撃の禁止、お よびインド洋における軍備制限を望んでいる。

われわれは、各国の死の兵器庫から核兵器を完全に排除する最終的な協定に向けて、すべての諸国が共同して前進できることを望んでいる。

私は、ソ連との間の緊張緩和を進めるべきだと信じている。私にとっては、それが平和への前進を意味 するからだ。しかし、緊張緩和の効果は、われわれ両国に限定されるべきではない。直接の軍事介入にせ よ、キューバによるアンゴラ介入のような属国の軍隊を利用したものにせよ、ある国が自国の制度を他の 国に押し付けることはできないということをソ連に納得させることを、われわれは望んでいる。

協力には義務が伴う。われわれは、ソ連が米国およびその他の諸国と協力して開発途上国への支援に、 より大きな役割を果たすことを望んでいる。共同で援助活動を行う国々は、相互信頼の架け橋を築くこと ができるからである。

第4 に、われわれは、中東における継続的な和平の可能性を高める慎重な諸措置を取っている。関係諸 国すなわちイスラエル、シリア、ヨルダン、およびエジプトの指導者たちとの幅広い協議を通じて、合意 のできるいくつかの分野と、同意に向けたある程度の動きが見られるようになっている。この交渉は今後 も継続されなければならない。

また私は、公式の発言を通じて、これまで困難をきわめている3 つの課題について協議するための、よ り柔軟な枠組みを提案しようとしてきた。1 つは、平和とは何か、イスラエル人にとって平和とは何を意味 するのか、その隣人であるアラブ人にとっては何を意味するのか、という包括的平和の性質の問題である。 2 つ目は、境界線をめぐる論争を、双方が安全保障を実感できるような方法で明確化し解決するにはどうす ればよいかという、安全保障と国境の関係に関する問題である。そして3 つ目は、パレスチナ人の祖国の 問題である。

イスラエルとの間で米国が持つ歴史的な友好関係は、いずれの国の国内政策にも依存するものではなく、 人類の自由の尊重から、ならびに恒久的和平の探求というこの両国の共通項から、生まれたものである。

われわれは、誰もが必要とする和解の促進を今後も継続する。米国自身の政策は、中東のいかなる国家 の指導者の交代によっても影響を受けることはない。従って、われわれはイスラエルおよびその近隣諸国 が、以前に承認した国連安全保障理事会決議242 と338 によって今後も拘束されることを期待する。

今から30 年近く前にアラブ・イスラエル紛争が始まって以来、現在は、真の和解の可能性が最も高まっ ている時かもしれない。この機会を逃すことは、中東にとって不運となり得るだけでなく、世界の政治・ 経済の秩序にとっても不運をもたらす可能性がある。

そして第5 に、われわれは、一部の友好国との間に摩擦を起こす危険を冒しつつも、核拡散と通常兵器 の世界的な拡散の危険を縮小しようとしている。

最近行われた首脳会議(サミット)でわれわれは、核エネルギーを平和目的に活用する一方で、その生 成物が爆発物製造に流用される危険を減らす、最良の方法を見つける国際的な取り組みに着手した。

われわれはすでに武器移転に関する独自の政策の包括的な見直しを終えている。武器売却レースは、平 和の敵であり、より貧しい諸国の経済発展に有害である。

米国は、現在の国家の政策として、武器売却の年間総額を減少させ、先進兵器の移転を制限し、外国と の武器共同製造協定の範囲を縮小することを目指す。そして、それと同様に重要なこととして、米国は、 自由な国家、そうでない国家を問わず、他の諸国をもこの活動に参加させようとしている。

しかし、今私が述べたことは、すべて始まりにすぎない。それは、急速に変化する新たな歴史的状況に 適した国際協力のより幅広い枠組みを作成する、という明確な目標に向けた始まりである。

われわれは、中南米、アフリカ、およびアジアの、新たに影響力を得た諸国と、より緊密に協力してい く。世界の力関係の構造が変化するに伴い、わが国は、こうした諸国との共通の活動における友好と協力 を必要としている。

今から100 年以上前に、エイブラハム・リンカーンは、この国は半分が奴隷、半分が自由な人々という 状態で存在することはできない、と述べた。われわれは、平和な世界は、3 分の1 が裕福な人々、3 分の2 が飢えた人々という状態で長く存続することはできない、ということを理解している。

長い目で見れば、幅広い公正な貿易が開発途上国の自助に最も有益である、というわが国の信念に、ほ とんどの国が同意している。しかし、飢餓、疾病、識字率、および抑圧といった差し迫った問題が、現に 今存在している。

西側民主主義諸国、石油輸出国機構(OPEC)加盟諸国、および先進共産諸国は、既存の国際諸機関を通 じて協力し、より効果的な援助を提供することができる。これは、戦争に代わる素晴らしい手段である。

西半球において、米国は、米国の北側と南側の両方の諸国と協力し協議をする特別な必要性がある。わ れわれには新たなスローガンは必要ない。これらの諸国はわが国の親密な友人であり隣人であるが、米国 とそれらの国々とのつながりは、米国が他の諸国のために築くつながりと同様、平等なつながりである。 われわれは、新たに全世界に広がる国際・地域・2 国間関係のモザイクの一部として、これら諸国と手を結 んでいく。

わが国が中華人民共和国との国交正常化に向けて前進することは重要である。われわれは、米国と中国 の関係はわが国の世界政策の中心的要素の1 つであり、中国は世界平和のための主要な勢力のひとつであ ると考えている。われわれは、すべての人類が直面する諸問題について、創造性に富む中国の人々と緊密 に協力することを望んでいる。そして、いまだに両者を隔てているいくつかの問題を乗り越える手段を見 つけることを望んでいる。

最後に、米国はアフリカ南部の危機の平和的解決に向けて努力している、ということを述べておきたい。 多数決原理を政治秩序の基盤としつつ、民主的制度においては少数派の権利も保護されなければならない ことを認識する時が来ている。

平和裏に実行される変化は、迅速な変化でなければならない。米国は、南アフリカの社会に急速かつ進 歩的な変革をもたらすための適切な国際的枠組みを形成し、それを外部からの不当な干渉から守るために、 西欧における米国の同盟諸国およびアフリカの関係諸国と協力する決意を固めている。

最後に要点をまとめると、わが国の政策は、米国の役割に関する歴史的展望に基づくものである。わが 国の政策は、世界的な変化に対するより広範な視点から発生したものである。わが国の政策は、決して変 わることのないわれわれの道徳的価値観に根ざしたものである。わが国の政策は、われわれの物質的な富 と軍事的な力によって強化されている。わが国の政策は、人類のためになることを目的としている。そし て私は、それが、皆さんが米国民であることを誇りに思うような政策であることを願っている。


出典:Jimmy Carter, Public Papers of the Presidents of the United States: Jimmy Carter, vol.1(1977) 954.
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

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Human Rights and Foreign Policy(1977)

Jimmy Carter

PDF (471 KB, 13 p.)

wwwj-majordocs-carterThe 39th Jimmy Carter

Nation: to provide more efficiently for the needs of our people, to demonstrate -- against the dark faith of our times -- that our Government can be both competent and more humane.

But I want to speak to you today about the strands that connect our actions overseas with our essential character as a nation. I believe we can have a foreign policy that is democratic, that is based on fundamental values, and that uses power and influence, which we have, for humane purposes. We can also have a foreign policy that the American people both support and, for a change, know about and understand.

I have a quiet confidence in our own political system. Because we know that democracy works, we can reject the arguments of those rulers who deny human rights to their people.

We are confident that democracy’s example will be compelling, and so we seek to bring that example closer to those from whom in the past few years we have been separated and who are not yet convinced about the advantages of our kind of life.


We are confident that the democratic methods are the most effective, and so we are not tempted to employ improper tactics here at home or abroad.

We are confident of our own strength, so we can seek substantial mutual reductions in the nuclear arms race.

And we are confident of the good sense of American people, and so we let them share in the process of making foreign policy decisions. We can thus speak with the voices of 215 million, and not just of an isolated handful.

Democracy’s great recent successes -- in India, Portugal, Spain, Greece -- show that our confidence in this system is not misplaced. Being confident of our own future, we are now free of that inordinate fear of communism which once led us to embrace any dictator who joined us in that fear. I’m glad that that’s being changed.

For too many years, we’ve been willing to adopt the flawed and erroneous principles and tactics of our adversaries, sometimes abandoning our own values for theirs. We’ve fought fire with fire, never thinking that fire is better quenched with water. This approach failed, with Vietnam the best example of its intellectual and moral poverty. But through failure we have now found our way back to our own principles and values, and we have regained our lost confidence.

By the measure of history, our Nation’s 200 years are very brief, and our rise to world eminence is briefer still. It dates from 1945, when Europe and the old international order lay in ruins. Before then, America was largely on the periphery of world affairs. But since then, we have inescapably been at the center of world affairs.

Our policy during this period was guided by two principles: a belief that Soviet expansion was almost inevitable but that it must be contained, and the corresponding belief in the importance of an almost exclusive alliance among non-Communist nations on both sides of the Atlantic. That system could not last forever unchanged. Historical trends have weakened its foundation. The unifying threat of conflict with the Soviet Union has become less intensive, even though the competition has become more extensive.

The Vietnamese war produced a profound moral crisis, sapping worldwide faith in our own policy and our system of life, a crisis of confidence made even more grave by the covert pessimism of some of our leaders.

In less than a generation, we’ve seen the world change dramatically. The daily lives and aspirations of most human beings have been transformed. Colonialism is nearly gone. A new sense of national identity now exists in almost 100 new countries that have been formed in the last generation.

Knowledge has become more widespread. Aspirations are higher. As more people have been freed from traditional constraints, more have been determined to achieve, for the first time in their lives, social justice.

The world is still divided by ideological disputes, dominated by regional conflicts, and threatened by danger that we will not resolve the differences of race and wealth without violence or without drawing into combat the major military powers. We can no longer separate the traditional issues of war and peace from the new global questions of justice, equity, and human rights.

It is a new world, but America should not fear it. It is a new world, and we should help to shape it. It is a new world that calls for a new American foreign policy -- a policy based on constant decency in its values and on optimism in our historical vision.

We can no longer have a policy solely for the industrial nations as the foundation of global stability, but we must respond to the new reality of a politically awakening world.

We can no longer expect that the other 150 nations will follow the dictates of the powerful, but we must continue -- confidently -- our efforts to inspire, to persuade, and to lead.

Our policy must reflect our belief that the world can hope for more than simple survival and our belief that dignity and freedom are fundamental spiritual requirements. Our policy must shape an international system that will last longer than secret deals.

We cannot make this kind of policy by manipulation. Our policy must be open; it must be candid; it must be one of constructive global involvement, resting on five cardinal principles.

I’ve tried to make these premises clear to the American people since last January. Let me review what we have been doing and discuss what we intend to do.

First, we have reaffirmed America’s commitment to human rights as a fundamental tenet of our foreign policy. In ancestry, religion, color, place of origin, and cultural background, we Americans are as diverse a nation as the world has even seen. No common mystique of blood or soil unites us. What draws us together, perhaps more than anything else, is a belief in human freedom. We want the world to know that our Nation stands for more than financial prosperity.

This does not mean that we can conduct our foreign policy by rigid moral maxims. We live in a world that is imperfect and which will always be imperfect -- a world that is complex and confused and which will always be complex and confused.

I understand fully the limits of moral suasion. We have no illusion that changes will come easily or soon. But I also believe that it is a mistake to undervalue the power of words and of the ideas that words embody. In our own history, that power has ranged from Thomas Paine’s ”Common Sense” to Martin Luther King, Jr.’s ”I Have a Dream.”

In the life of the human spirit, words are action, much more so than many of us may realize who live in countries where freedom of expression is taken for granted. The leaders of totalitarian nations understand this very well. The proof is that words are precisely the action for which dissidents in those countries are being persecuted.

Nonetheless, we can already see dramatic, worldwide advances in the protection of the individual from the arbitrary power of the state. For us to ignore this trend would be to lose influence and moral authority in the world. To lead it will be to regain the moral stature that we once had.

The great democracies are not free because we are strong and prosperous. I believe we are strong and influential and prosperous because we are free.

Throughout the world today, in free nations and in totalitarian countries as well, there is a preoccupation with the subject of human freedom, human rights. And I believe it is incumbent on us in this country to keep that discussion, that debate, that contention alive. No other country is as well-qualified as we to set an example. We have our own shortcomings and faults, and we should strive constantly and with courage to make sure that we are legitimately proud of what we have.

Second, we’ve moved deliberately to reinforce the bonds among our democracies. In our recent meetings in London, we agreed to widen our economic cooperation, to promote free trade, to strengthen the world’s monetary system, to seek ways of avoiding nuclear proliferation. We prepared constructive proposals for the forthcoming meetings on North-South problems of poverty, development, and global wellbeing. And we agreed on joint efforts to reinforce and to modernize our common defense.

You may be interested in knowing that at this NATO meeting, for the first time in more than 25 years, all members are democracies. Even more important, all of us reaffirmed our basic optimism in the future of the democratic system. Our spirit of confidence is spreading. Together, our democracies can help to shape the wider architecture of global cooperation.

Third, we’ve moved to engage the Soviet Union in a joint effort to halt the strategic arms race. This race is not only dangerous, it’s morally deplorable. We must put an end to it. I know it will not be easy to reach agreements. Our goal is to be fair to both sides, to produce reciprocal stability, parity, and security. We desire a freeze on further modernization and production of weapons and a continuing, substantial reduction of strategic nuclear weapons as well. We want a comprehensive ban on all nuclear testing, a prohibition against all chemical warfare, no attack capability against space satellites, and arms limitations in the Indian Ocean.

We hope that we can take joint steps with all nations toward a final agreement eliminating nuclear weapons completely from our arsenals of death. We will persist in this effort.

Now, I believe in detente with the Soviet Union. To me it means progress toward peace. But the effects of detente should not be limited to our own two countries alone. We hope to persuade the Soviet Union that one country cannot impose its system of society upon another, either through direct military intervention or through the use of a client state’s military force, as was the case with Cuban intervention in Angola.

Cooperation also implies obligation. We hope that the Soviet Union will join with us and other nations in playing a larger role in aiding the developing world, for common aid efforts will help us build a bridge of mutual confidence in one another.

Fourth, we are taking deliberate steps to improve the chances of lasting peace in the Middle East . Through wide-ranging consultation with leaders of the countries involved -- Israel, Syria, Jordan, and Egypt -- we have found some areas of agreement and some movement toward consensus. The negotiations must continue.

Through my own public comments, I’ve also tried to suggest a more flexible framework for the discussion of the three key issues which have so far been so intractable: the nature of a comprehensive peace -- what is peace; what does it mean to the Israelis; what does it mean to their Arab neighbors; secondly, the relationship between security and borders -- how can the dispute over border delineations be established and settled with a feeling of security on both sides; and the issue of the Palestinian homeland.

The historic friendship that the United States has with Israel is not dependent on domestic politics in either nation; it’s derived from our common respect for human freedom and from a common search for permanent peace.

We will continue to promote a settlement which all of us need. Our own policy will not be affected by changes in leadership in any of the countries in the Middle East.

Therefore, we expect Israel and her neighbors to continue to be bound by United Nations Resolutions 242 and 338, which they have previously accepted.

This may be the most propitious time for a genuine settlement since the beginning of the Arab-Israeli conflict almost 30 years ago. To let this opportunity pass could mean disaster not only for the Middle East but, perhaps, for the international political and economic order as well.

And fifth, we are attempting, even at the risk of some friction with our friends, to reduce the danger of nuclear proliferation and the worldwide spread of conventional weapons.

At the recent summit, we set in motion an international effort to determine the best ways of harnessing nuclear energy for peaceful use while reducing the risks that its products will be diverted to the making of explosives.

We’ve already completed a comprehensive review of our own policy on arms transfers. Competition in arms sales is inimical to peace and destructive of the economic development of the poorer countries.

We will, as a matter of national policy now in our country, seek to reduce the annual dollar volume of arms sales, to restrict the transfer of advanced weapons, and to reduce the extent of our coproduction arrangements about weapons with foreign states. And just as important, we are trying to get other nations, both free and otherwise, to join us in this effort.

But all of this that I’ve described is just the beginning. It’s a beginning aimed towards a clear goal: to create a wider framework of international cooperation suited to the new and rapidly changing historical circumstances.

We will cooperate more closely with the newly influential countries in Latin America, Africa, and Asia. We need their friendship and cooperation in a common effort as the structure of world power changes.

More than 100 years ago, Abraham Lincoln said that our Nation could not exist half slave and half free. We know a peaceful world cannot long exist one-third rich and two-thirds hungry.

Most nations share our faith that, in the long run, expanded and equitable trade will best help the developing countries to help themselves. But the immediate problems of hunger, disease, illiteracy, and repression are here now.

The Western democracies, the OPEC nations, and the developed Communist countries can cooperate through existing international institutions in providing more effective aid. This is an excellent alternative to war.

We have a special need for cooperation and consultation with other nations in this hemisphere -- to the north and to the south. We do not need another slogan. Although these are our close friends and neighbors, our links with them are the same links of equality that we forge for the rest of the world. We will be dealing with them as part of a new, worldwide mosaic of global, regional, and bilateral relations.

It’s important that we make progress toward normalizing relations with the People’s Republic of China. We see the American and Chinese relationship as a central element of our global policy and China as a key force for global peace.

We wish to cooperate closely with the creative Chinese people on the problems that confront all mankind. And we hope to find a formula which can bridge some of the difficulties that still separate us.

Finally, let me say that we are committed to a peaceful resolution of the crisis in southern Africa. The time has come for the principle of majority rule to be the basis for political order, recognizing that in a democratic system the rights of the minority must also be protected.

To be peaceful, change must come promptly. The United States is determined to work together with our European allies and with the concerned African States to shape a congenial international framework for the rapid and progressive transformation of southern African society and to help protect it from unwarranted outside interference.

Let me conclude by summarizing: Our policy is based on an historical vision of America’s role. Our policy is derived from a larger view of global change. Our policy is rooted in our moral values, which never change. Our policy is reinforced by our material wealth and by our military power. Our policy is designed to serve mankind. And it is a policy that I hope will make you proud to be Americans.


Source: Jimmy Carter, Public Papers of the Presidents of the United States: Jimmy Carter, vol.1(1977), 954.