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米国プロファイル

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歴史

アメリカ合衆国は、1607年にジェームスタウンにイギリスがはじめて殖民してから19世紀の初頭にかけて2世紀の間に大きく変貌を遂げた。大西洋に沿って展開する孤立した一連の植民地は、独立戦争によって誕生した新国家へと発展し、民主的な自治の原理を具体化した憲法によって統治されることになった。

アメリカ合衆国は、19世紀から20世紀初め、再び大きな変化を体験した。田園の農業国は、鉄鋼、石炭、鉄道、蒸気機関を土台とする工業国へと変化した。かってミシシッピ川によって結ばれた若い国家は北米大陸を貫き、海外まで領土を拡げていった。奴隷制の問題を抱え、南北戦争のトラウマに試された国家が第1次世界大戦で初めてその国際的影響力を示す大国へと成長した。

米国の歴史を示す記念碑は空間的には大陸を覆い、時間的には数世紀に及ぶ。それらは、遠い昔、アメリカ先住民文化が生み出した巨大な曲がりくねったヘビ状の塚から現代のワシントンD.C.やニューヨークにある記念碑にまで及ぶ。

アメリカ合衆国にとって、20世紀は非常な混乱と変化の時代であった。この数十年間、米国は史上最悪の不況に耐え、第2次世界大戦では同盟国とともに戦勝国として世界に浮かび上がり、冷戦の名で知られる20世紀後期の対立においては国際的なリーダーシップを引き受け、国内的には著しい社会的、経済的、政治的な変化を経験した。かって米国が数世紀の歳月をかけてゆっくり変化を遂げてきたところを、いまやほぼ数十年で再改革しているように思われる。

21世紀の最初の数年間、平和と民主主義に対する新たな脅威がもたらされた。米国をはじめ世界中で数千人を殺害し負傷させた国際テロリストの襲撃である。かっての難局と同様、アメリカ合衆国は同盟諸国と協調し、この手強い挑戦に対抗した。同時に、国際化や急速な技術革新、米国社会にいっそうの多様化をもたらす新たな移民の波に触発された変化に対応していかなければならなかった。米国は、その歴史で達成されたものの上に、さらに業績を積み上げ、その過程で犠牲を払った人々をたたえようと模索した。

–米国務省国際情報プログラム局出版物と米政府出版物から要約–
 
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