先輩インタビュー

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山田 由香里

大学院で教育メディア工学を専攻

山田 由香里(やまだ ゆかり)さん

大学卒業後、2004年9月から2年間にわたりマサチューセッツ州にあるボストン大学(Boston University)へ大学院留学し、教育メディア工学(Educational Media and Technology)を学ぶ。現在は日本オラクル株式会社にてコンサルティング業務に従事している。

学問を究め、多様な価値観を知るためにアメリカの大学院に留学

pct_interview04_01 日本の大学でコミュニケーション論を学んでいた山田さんは、「メディアが人に与える影響」に興味を持ち、学問として教育メディア工学を究めるために大学院進学を決意した。

「ボストン大学を選んだのは、専攻したい学科があったことが一番の理由。アメリカは様々な人が集まる世界の中心地で、多様な価値観が学べること、ボストンは比較的治安が良く、アカデミックな街であることにもひかれました。」

高校時代は英語教育が盛んな学校に通い、大学時代は周囲に帰国子女や留学生の友人が多かったため、日常会話程度の英語はできていた。だが、留学当初はやはり言葉の壁があったそう。

「大学の先生やクラスメートはアジア系、インド系、南米系など多様で、英語とは思えないアクセントの人も少なくありませんでした。最初はノートもとれないほどだったんです。でも、2〜3カ月で聞き取れるようになりましたね。今ではどの国の人の英語でも問題なく聞き取れるようになり、仕事でも役立っているんですよ。」

さらに大変だったのは、英語での論文。特に大学院1年目は論文を書く宿題が多く、各クラス週に1冊は本を読んでレポートを書く生活だったという。時には、睡眠時間を削って勉強に励んだ。

「文法や論文の書き方に自信が持てない時は、大学内にある留学生向けの『ライティングクリニック(書き方相談所)』に行き、論理的に文章が展開できているか、言い回しに誤りがないか等をチェックしてもらっていました。これはとても良い勉強になりましたね。最初の学期は成績がふるわなかったのですが、ライティングクリニックで見てもらったりアメリカ人の友人に勉強を教えてもらったりして頑張ったところ、成績が飛躍的にアップして、嬉しかったです。大学院2年目からは、映像コンテンツの制作やプレゼンテーションといった実践的な講義が増え、それに伴って論文や試験は少なくなっていったので、後半は少し楽になりました。」

 


パーティーや交流会に参加し、アメリカ生活を満喫

pct_interview04_02pct_interview04_03アメリカの授業では、ディスカッションが行われることが非常に多い。

「日本では教科書をもとに教授が講義し、それを受け身で聞いていれば乗り切れました。でも、アメリカでは学生が発言し、自分の意見を言うことが求められます。事前に教科書や参考図書を読み、予習しておくことが欠かせません。積極的に授業に参加しなければ評価されず、成績を維持することはできないんです。おかげで、本を読む習慣が身につきました。それから、ディスカッションを通して人の話をしっかり聞けるようになったと感じています。こうした参加型の講義を通じて自分なりの意見が生まれ、『学んでいる』という実感を強く持つことができたので、やりがいは大きかったです。」

勉強に打ち込む一方、生活にはメリハリをつけるよう心がけていた山田さん。地域の活動や交流会、パーティーなどに参加し、アメリカならではの生活を楽しんだそう。

「借りていた家のオーナーのおばあさんに、手芸のグループに誘われたので、『年代の異なる地元の人と交流してみたい』と思って参加してみたり、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の大学院の交流会に行ってみたり。大学院には社会人経験のある人が多く、なかには日本企業から学びに来ている人もいます。そういった経験豊かな人たちと交流し、仕事の話などを聞くことができたので、自分自身の就職について考える際にとても参考になりました。」

パーティーが開かれるのは日常茶飯事。留学生同士で「アジアンナイト」を企画し、中近東出身の留学生からベリーダンスパーティーに招かれ、チャイニーズニューイヤーには友達と餃子を作った。

「様々な国や地域の人が集まっているので、多様な文化や習慣を体験できる。それはアメリカ留学のメリットの一つだと思います。」


どんな人にも先入観なく対応する力がつき、自分の可能性が広がった

pct_interview04_04山田さんが留学して身につけたのは、専門的な知識や語学力だけではないという。今、外資系企業で働いて一番強く感じるのは、「誰に対しても先入観なく、良いところを見つけようと思って対応できること」の強み。

「留学中に様々な人と交流があったことも大きいのですが、私自身、『留学生だから』、『外国人だから』、という先入観を持たれることなく、現地の人たちといつも同等に扱ってもらっていました。私が何を言っているかよくわからない時も、周囲の人たちはあきらめることなく根気よく話を聞いてくれたんです。頑張ってお互いを理解し合いたいと思いましたし、それは日本にいては味わえない感覚だったと思います。」

今、山田さんが働く職場には、ブラジル人、インド人、スウェーデン人、イギリス人と様々なバックグラウンドを持つ人がいる。もちろんそれぞれに異なる価値観があり、時には意見がぶつかることも少なくないそう。

「そんな時に状況を察知して、折り合いを付けながら仕事が進められるよう配慮するのも私の仕事。こうした配慮は、あの留学経験があったからこそ可能なのだと感じているんです。」

そしてもう一つ、アメリカ留学では「自分の可能性を広げられたことが大きい」と山田さんは話す。

「言葉や文化に対するハードルがなくなった今、将来的にどんな仕事をするか、世界のどこで働くかを幅広く考えることができると感じています。『留学しても、日本に帰ってきて働くところが見つからなかったらどうしよう』と心配する人もいますが、アメリカへの留学経験によって選択肢はグローバルに広がるんです。行く前は不安を感じることもあるかもしれませんが、迷うならとりあえず行ってみるのがお勧めです。」


山田さんが行かれた「大学院留学」について、さらに知りたい方は、留学ガイド「大学院留学」へ
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