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清水 智子

世界のトップレベルが集まる場所で研究したい

清水 智子(しみず ともこ)さん

大学卒業後、2002年8月から5年間にわたりカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)へ大学院留学し、物質科学・材料工学(Materials Science and Engineering)を学ぶ。現在は独立行政法人理化学研究所において研究業務に従事している。

世界のトップレベルが集まる場所で研究したい

pct_interview07_01 「科学の研究というのは、世界中の研究者が切磋琢磨して進めていくものですので、国際経験がとても重要です。また英語力を伸ばすという観点からも、若いうちに一度は留学したほうがいいと以前から考えていましたので、大学院留学に挑戦することにしました。」

慶應義塾大学で科学を学んでいた清水さんがアメリカの大学院に留学することを考えるきっかけになったのは、「博士号とりたいって言ってるけど、このままここでとるの?アメリカの大学院に行くっていうオプションもあるよ」という教授の一言だった。そこから、清水さんの留学先探しが始まったという。

「サイエンスの世界ではアメリカがトップですから、世界中のトップレベルの人が集まってきます。そういう場所で勉強したいと思ったのが、アメリカを選んだ理由ですね。自分のやりたい専門分野に強い大学をいくつかピックアップして、実際に学校を見学に行きました。2011年9月11日の同時多発テロの直後で、行かない方がよいのではという雰囲気もありましたが、『ここならやっていけそう』というところを3つ4つ選んで受験しました。」

3つ合格した大学院の中から最終的に選んだのが、カリフォルニア大学バークレー校だった。

「大学は合格者が決まると、優秀な学生を獲得するために”Visitation Day”という合格者の集いのようなものを開いて合格者を招待します。そこで教授や大学院生とお話しする機会がありまして、バークレーが一番自分に合っていると感じました。」

 


研究一筋!充実した留学生活

pct_interview07_02pct_interview07_03「ほとんど勉強一筋というか、大学院では研究がメインになりますので、研究室にこもってずっと実験をしたり、論文を読んだり結果をまとめたり、みんなとディスカッションをしたりといった時間がとても長かったですね。」

清水さんが選んだコースは、リサーチアシスタントとして大学に雇用される形態なので、給料も支払われた。

「だから、一生懸命研究をやってないと教授は学生をクビにすることもできるんです。そんなことになったら、博士号がとれないということになってしまいますので、プレッシャーを感じながら、でも楽しく研究するという雰囲気がありました。」

研究に没頭した日々のなかで、最も楽しかった思い出をたずねると……。
「一番楽しかったのは、最初に実験の結果が出た時ですね。私のプロジェクトは『装置を自ら製作し、それを使って実験する』というもので、5年のうちの3年半ぐらいは装置をいじっていたわけです。他の人たちは材料を自分で作って、それをすでにある装置で評価するというパターンが多かったのですが、私は装置を作るプロジェクトを任されたので辛抱の時間がすごく長くて……。皆は結果が出ていましたから、焦りがありましたし、だから最初にデータが出た時はものすごく嬉しかったですね。もうそれからは実験室にこもって実験三昧でした。」


留学したからこそ得られたもの

pct_interview07_04pct_interview07_05研究一筋の留学生活を終え、日本に帰国した清水さん。5年間を振り返って、留学して良かったことは「世界中に友だちができたこと」だという。

「留学したおかげで、世界中に友だちができました。将来的には共同研究者になるような人が多いですが、アメリカに限らず、アメリカで学位を取って自分の国に帰っている中国人や韓国人、インドやヨーロッパの人もいます。仕事柄、よく国際会議にも参加しますが、どの会議に行っても誰かしら知り合いがいるわけです。ずっと日本にいたら、日本の知り合いはたしかに増えますが、海外の知り合いがなかなか増えないので、会議で一人ぼっちになってしまうかもしれません。」

留学経験は、就職の際にも有利に働いた。

「研究者の場合、海外経験があるとプラスに思ってもらえます。私が理化学研究所に採用されたのは、国際会議で私の発表を聞いてくださったここの先生が、『面白い研究をしているね』と声をかけてくださったのがきっかけです。留学をしていたことも評価していただけたのかなと思います。」

仕事柄、清水さんは大学生と話す機会も多く、留学したいと言う学生の声を聞くことも少なくない。しかし、「実際に行動する人ってなかなかいないんですよね」。清水さんから、後輩たちへのアドバイスは?

「留学した人は皆そういいますが、行ってみるととても楽しいし為になるし、世界が広がる感じがするんです。少しでも興味があるのであれば、試してみるといいと思います。一度は日本を出て、世界を見て、そして自分の望む職業に就くことができるか、挑戦をしてほしいと思います。」


清水さんが行かれた「大学院留学」について、さらに知りたい方は、留学ガイド「大学院留学」へ
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