イベント情報
講演会
米国大使館主催オンラインレクチャー:公民権運動からブラック・ライブズ・マター(BLM)へ:女性と若者の役割
開催期間:2021年3月3日(水) 10:00~11:30
Catalytic Moments in Movement Building: The Role of Women and Youth Activists in the Civil Rights and Black Lives Matter Movements
日時 2021年3月3日(水 )午前10時00分 – 午前11時30分
講師 パメラ・ムア博士 アーカンソー大学パインブラフ校
グローバル・エンゲージメント副学部長、農学、水産学、人間科学部助教
ティム・キャンベル氏
アーカンソー・ムーブメント 設立者
司会 横山 説子氏 セントルイス・ワシントン大学
(同時通訳、字幕つき)
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https://zoom.us/webinar/register/WN_sRJ4x0ckTb2iXcl6GMfozg
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この講演会では公民権運動研究者として実績のあるパメラ D. ムア博士と現在BLM運動に若者の立場から参加しているティム・キャンベルさんがアメリカでより公平で公正な社会を推進する上で必要な女性と若者の役割について考察します。公民権運動とブラック・ライブズ・マター(BLM)というアフリカ系アメリカ人コミュニティで始まったこの重要な運動は、あらゆる立場のアメリカ人や世界中の活動家を巻きこんだ支援ネットワークを構築し、連帯を強めてさらに前進してきました。ムア博士にはこの2つの歴史的な運動における女性と若者の役割について歴史的な見解や視点を、キャンベル氏にはBLMで自身が実際に行った活動についてお話しいただきます。司会はセントルイス・ワシントン大学の横山説子博士です。
パメラ・ムア博士
アーカンソー大学パインブラフ校
グローバル・エンゲージメント副学部長
農学、水産学、人間科学部助教
ミシシッピ川に歴史と文化を育まれた流域の州、ミシシッピ州デルタ地域出身。この地
域は、公民権活動家が小作人や地方コミュニティの市民と力を合わせて、アメリカ合衆国憲法のもと、人間の尊厳やすべての権利への公正なアクセスとともに、選挙権の獲得を求めて運動した1960年代に国内や海外から注目を浴びた地域である。アーカンソー大学パインブラフ校グローバル・エンゲージメント副学部長及び農学、水産学、人間科学部の助教を務めている。この大学は南北戦争後に設立された歴史的黒人大学の一つである。連邦政府による1890年土地供与機関でもあるこの大学は、教育の促進、小規模のリソースやアフリカ系アメリカ人の農夫、アーカンソー州デルタ地域、ミシシッピ川下流の河川流域のサポートをするエクステンションサービスや調査を行っている。ムア博士は、グローバル・エンゲージメント副学部長として公民権運動での学生運動から学んだ教訓と考察をもとにグローバル・リーダーシップ・イニシアチブを開発した。このイニシアチブは海外教育、アメリカ・ピースコープ・準備プログラム、大学内で構成するコミュニティボランティア活動など数々のコースに組み込まれている。ジョージア州スペルマン大学政治学士号取得。ハーバード大学法学博士号、公共政策学
修士号取得。ジャクソン州立大学より高等教育で博士号取得。
ティム・キャンベル氏
アーカンソー・ムーブメント
設立者
アーカンソー州リトルロック都心部で育つ。2010年にセントラル高校を卒業し、家族で初めて高校の卒業証書を受け取った。セントラル高校での経験は彼の人生に大きな影響を与えた。白人生徒だけだったこの高校に、1957年に初めて9人の黒人の生徒が入学しアメリカの公民権運動の際に国内外から大きな注目を受けた。セントラル高校は米国立公園局に登録されている”現存する“国立史跡である。その後、アーカンソー大学パインブラフ校に入学。大学では健康・ウェルネスについて学び2015年に卒業し家族で初めて学士号を取得する。卒業後はアメリカ・ピースコープ・プログラムでガンビアの地域健康ファシリテーターを務める。ここでの特筆すべき経験は、アレックス・ヘイリーの著作 “ルーツ”の主人公クンタ・キンテの子孫が彼のホストファミリーだったことである。2年間のピース・コープでの在任期間を終了し、国際プログラム・研究課でピースコープ準備プログラムのシニア・アドバイザーとして6か月間実習する。現在はクリントン公共サービススクールの2年生。公共サービスの経験は、若者のエンパワーメント、人種の平等や社会的公正などである。昨年夏のジョージ・フロイド氏の死亡事件後、キャンベル氏はリトル・ロック市内でコアな女性や学生活動家、アーカンソー大学パインブラフ校卒業生らと共に、平和的なプロテストとラリーの先頭に立った。彼の活動は2020年12月27日に発表された包括的なレポートに貢献し、その結果州政府の州法を前進させるためのタスクフォースのメンバーとなる。 アーカンソー州の社会的正義、生活の質(QOL)、平等を擁護する草の根組織アーカンソー・ムーブメントの設立者でもある。
司会
横山説子 氏
セントルイス・ワシントン大学ACLS博士研究員
京都出身。高等学校時代にカナダ・アルバータ州のフォートマクマレー地区に留学。その際に、オイルサンドの大規模な露天掘りを後押しする営利主義と、先住民系住民に対する寄宿学校制度での英語教育強要の歴史を知る。これをきっかけに、過去の植民地化政策と現在のグローバル社会における白人至上主義の関連性など、北米の言語教育と搾取の歴史を総合的に考察するようになった。在籍中のセントルイス・ワシントン大学では、北米先住民・黒人・移民・障がい者に対する同化政策の一環としての英語教育と、音声可視化技術開発の歴史の関連性を研究している。大学院生を対象にした講座では、歴史資料館に保管されてきた「暴力の記録」と、人種差別に抗議し公正な社会を築こうと奮闘してきた人々の「無形の希望の記憶」の両方に焦点を当てるべく、より良い未来形成の手助けになるような史料のデジタル出版方法論を学生と共に考察している。また、社会の均質化を目指す言語文化政策に対抗し、多種多様な英語を誇りにしてきたコミュニティーの歴史を紹介することで、学生にも自分に最もふさわしい表現方法を模索し、多様性を尊重する社会の基盤となるようなコミュニケーション力を身につけてほしいと考えている。学外では人文学者の社会的責任についての執筆活動に携わっている。2020年のジョージ・フロイド氏殺害事件の直後には、北米アジア系住民による白人至上主義抗議運動であるLetters for Black Lives Projectに参加。これはアメリカとカナダで暮らすアジア系の若い世代の人たちが、Black Lives Matter運動への連携を表明し、それぞれのコミュニティーにおける黒人差別について学ぶために、必要な資料の作成と翻訳をするために発足した取り組みだ。特に日本語資料の共同執筆・翻訳作業過程では、構造的人種差別の今・昔をわかりやすく説明すると同時に、日本語がアジア近隣諸国の植民地化・同化政策教育に使われた過去も注視し、一言一句の検証と議論を重ねた。同志社大学英文学・英語学修士号、ミシガン大学情報・図書館学修士号取得。メリーランド大学英文学博士号取得を経て現職にいたる。
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基本情報
- 開催期間
- 2021年3月3日(水) 10:00~11:30
- 対象
- NGO/NPO、学生、教員など
- 時間
- 10:00~11:30
- 地域
- オンライン
- 会場
- オンライン
- 使用言語
- 英語・日本語
- 申し込み
- https://zoom.us/webinar/register/WN_sRJ4x0ckTb2iXcl6GMfozg
- その他
- 同時通訳つき 字幕つき
- 参加費
- 無料
- 定員
- 500名
- 問い合わせ
- TokyoPASCP@state.gov
- 締切
- 定員に達し次第終了
- 通訳
- 日英同時通訳あり