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アメリカの今を知る: 『米国では誰が銃を所有しているのですか?』

銃砲所持に関する法律は、各州(ワシントンDCを含む)の間で大きく異なる。ワシントンでは、銃砲規制の賛成派と反対派がデモを行っている。 2008年7月、米国の連邦最高裁判所は、5対4の判決で、合衆国憲法修正第2条により、民兵としての軍務に関係のない場合でも、銃砲を所有し携帯する権利は守られているとして、拳銃の販売を禁止するワシントンの厳しい法律を無効とした。しかし、最高裁は、この判決の中で、その権利は無制限ではないことを強調し、公共の安全を目的とする広範な銃規制を認めている。

銃砲所持に関する法律は、各州(ワシントンDCを含む)の間で大きく異なる。ワシントンでは、銃砲規制の賛成派と反対派がデモを行っている。
2008年7月、米国の連邦最高裁判所は、5対4の判決で、合衆国憲法修正第2条により、民兵としての軍務に関係のない場合でも、銃砲を所有し携帯する権利は守られているとして、拳銃の販売を禁止するワシントンの厳しい法律を無効とした。しかし、最高裁は、この判決の中で、その権利は無制限ではないことを強調し、公共の安全を目的とする広範な銃規制を認めている。

ロバート・J・スピッツァー

米国には、建国の当時にさかのぼって、国民が銃を所有し使用する伝統がある。しかしながら、その伝統は、往々にして、美化され、誇張され、あるいは歪曲されがちである。近代米国の文化の一部として、銃に関する伝統と銃の使用を支持する団体が存在するが、こうした信条を持っているのは、米国民の一部にすぎない。

米国民は、合計およそ2億7000万丁の銃を所有している。これは、平均すると国民1人当たりほぼ1丁となる。複数の銃を持っている米国人もいれば、全く持っていない人々もいる。銃所有者は全米各地にいるが、特に、非都市部と南部に集中している。長銃(ライフルおよびショットガン)の方が短銃より所有数が多く、その比率は2対1である。長銃を所有する米国民の大半は、狩猟やスポーツに銃を使っている。短銃のほとんどは、個人の自衛のために入手されている。全米では、銃所有者の数が徐々に減少してきている。1960年代には、米国の世帯の約半数が、少なくとも銃を1丁所有していたが、今日では、それが全米の世帯の約3分の1まで減少している。

米国の銃所有の伝統は、17世紀にさかのぼる。当時の入植者たちは、自らの身を守らなければならなかった。彼らは、アメリカ先住民やヨーロッパ諸国の軍隊による攻撃に対抗するために、民兵軍を組織した。しかしながら、19世紀中ごろまでは、銃を所有する人は比較的珍しく、民兵軍に参加する資格を持つ男性のほとんどは、銃の所有や使用についての知識が乏しかった。

南北戦争(1861~1865年)で、何百万人もの人々が初めて身近に銃に接し、戦後、銃が大量生産され、市民に向けて広く宣伝されるようになると、銃の所有率が急速に高まった。それでも、一般に考えられているイメージとは違い、19世紀の米国西部のフロンティアは、米国の映画や大衆文化に描かれているような、銃を振り回す乱暴な社会ではなかった。西部の領土の管理においては、銃の所有を制限する法律などの銃規制法が、重要な役割を果たしていた。

銃の所有と使用は、長年にわたって全国的な議論の的となっている。米国民の大半は、銃規制法の強化を支持しているが、一方で、銃所有者の優先権を尊重している。毎年、およそ3万人の米国民が、銃による自殺、殺人、および事故で死亡している。銃による犯罪の約80%は、拳銃によるものである。民間人が銃によって犯罪を阻止することもあり、専門家の間で、自衛的な銃の使用の正当性をめぐる議論が続いている。

マイケル・ブルームバーグ・ニューヨーク市長が手にしている2つの拳銃のうち、どちらが本物でどちらがおもちゃなのか見分けることは難しい。  ニューヨーク市では、拳銃をおもちゃと見せかけるために色を塗るためのキットの販売が禁止された。犯罪率の高い大都市の方が、拳銃の禁止に対する支持率が高い。犯罪率の低い地域では、住民がスポーツや趣味のために銃を所有していることもある。拳銃の禁止を支持する人々は、銃の所有者がその安全な保管の仕方と使い方を知らないことが多く、銃によってけがをする危険性がより高い、と主張している。

マイケル・ブルームバーグ・ニューヨーク市長が手にしている2つの拳銃のうち、どちらが本物でどちらがおもちゃなのか見分けることは難しい。
ニューヨーク市では、拳銃をおもちゃと見せかけるために色を塗るためのキットの販売が禁止された。犯罪率の高い大都市の方が、拳銃の禁止に対する支持率が高い。犯罪率の低い地域では、住民がスポーツや趣味のために銃を所有していることもある。拳銃の禁止を支持する人々は、銃の所有者がその安全な保管の仕方と使い方を知らないことが多く、銃によってけがをする危険性がより高い、と主張している。

合衆国憲法修正第2条(「権利章典」の一部)は、「武器を携帯する権利」を保護している。また、この修正条項には、「規律ある民兵」とも記されている。米国民は、この修正第2条の解釈をめぐって、現在も論争を続けている。2008年に、米国最高裁判所は初めて、憲法のこの文言を、家の中における個人的な自衛のための、個人による銃の所有にも適用されるもの、と解釈した。その上で、最高裁は、その権利は無制限なものではなく、今後も銃規制が合法であり続ける可能性が高い、と述べた。

近代の米国には、少数の銃規制法しか存在しない。その大半は、銃犯罪の広がりに対する国民の怒りとそうした犯罪に対する恐れから生まれたもの、もしくは著名人の暗殺の結果として生まれたものである。米国50州およびワシントンDCのそれぞれの銃規制法は、緩やかなものから厳しいものまでさまざまである。

 

ロバート・J・スピッツァーは、ニューヨーク州立大学コートランド校政治学科教授兼学科長。「The Politics of Gun Control」など13冊の著書がある。


 

出典:You Asked: Who Owns Guns in America? 
*上記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

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