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天木 勇樹

コミュニティ・カレッジから大学、さらに大学院へ

天木勇樹(あまき・ゆうき)さん

カリフォルニア州のコミュニティ・カレッジからカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に3年次編入。アジア言語・文化研究(主専攻)、教育学(副専攻)を学ぶ。その後、UCLA教育・情報学大学院 社会科学・比較教育学科で修士号(教育学)、博士号(教育学)を取得。現在は日本で教育業界に勤務している。

コミュニケーションの危機を救ってくれたホストファミリー

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高校卒業後、日本の大学に進学した天木さんが留学を決めたのは、大学でアメリカの教育について学んだことがきっかけだったという。

「文献だけでなく、アメリカでどんな教育が行われているのかを自分の目で見てみたい、自分で体験してみたいという気持ちが強くなって、留学を決めました。アメリカという異国に行って、自分がどれだけ挑戦できるか、アメリカ人にできることを日本人の私ができるのか、自分の能力を試してみようという思いもありましたね。」

思い立ったが吉日、さっそく天木さんは渡米した。現地でのコミュニケーションに不安はあったが、「行ったら何とかなるだろう」という気持ちだったとか。

「実は何とかならなかったのですが…。英語でのコミュニケーションがなかなかうまくいきませんでした。特に初めの頃は、自分の言いたいことをうまく相手に伝えられない。自分の意図と逆にとられたりして、本当はこんなことを言いたいわけじゃないのに…と、とても困りましたね。」

そんな天木さんを助けてくれたのが、ホームステイ先のホストファミリーだった。

「3つ目のホームステイ先が年配のご夫婦の家で、お二人とも私が理解できなくてもどんどん話しかけてくれました。私がスピーキングが苦手なことをわかっていて、毎週のように図書館に連れていっては幼児や小学生の向けを20冊も借り、朝食の後で私に二人の前で音読させるのです。そして『ここの発音は間違っている』とか『ここはこんなふうに言ったほうがいいと』とアドバイスしてくれる。半年間くらいこれを毎日繰り返しました。おかげでスピーキング力を向上させることができたと思います。」


アメリカでの勉強をサポートしてくれたもの

pct_interview10_04pct_interview10_05pct_interview10_06渡米してまずコミュニティ・カレッジに入学した天木さんは、教育学をさらに深く学びたいとUCLAへの編入を決意。決して容易なものではなかったが、アカデミックカウンセラーのアドバイスが大きな力になった。

「アカデミックカウンセラーは、卒業するまでにどんな授業を取ればよいか、学期末にはどんな対策が必要か、またコミュニティ・カレッジから4年制大学に編入するにはどんな手続きや準備が必要かなど、あらゆるサポートをしてくれます。私の場合、最初に出会ったカウンセラーは『アメリカ人でもUCLAへの編入はむずかしいのだから、日本人のあなたが編入するのはもっとむずかしいだろう』と、なかなか話を聞いてもらえませんでした。けれども、次のカウンセラーの方が『じゃあ一緒に頑張りましょう』と言ってくれて、2年間いろいろなアドバイスを受けながら準備をして、なんとか編入することができました。」

UCLAに進んでからも、留学生向けサポートを活用した。

「チュータリングサービスというサポートがとても役立ちました。各教科のスペシャリストがアドバイスをしてくれるもので、たとえばライティングなら、提出する課題を持っていくと添削してもらえます。文法の間違いや、こちらが完璧だと思って書いた文章でも、アメリカ人にはまったく理解できないことがたくさんあるので、そうした点を添削してもらいました。課題論文は添削を何回も繰り返して、教授に提出できるものに作り上げます。教授には最初に添削してもらった論文から最終的に仕上がったものまで、すべて提出していました。」

そしてさらに天木さんを力強くサポートしてくれたのが、クラスメイトとともに学ぶ「スタディーグループ」だったという。

「アメリカに行って最初に感じたのが、1人だけコツコツ勉強して良い点数をとろうという雰囲気がないということでした。皆で一緒にがんばってAを取ろう、テストで100点取ろうという考えで、毎回授業が終わった後に誰かの家に集まって試験勉強をしたり、週末は図書館でテスト対策をしたりと、常にクラスメイトがおたがいに助け合って乗り切りました。大きなサポートになりましたね。」


留学経験は、その後の人生を生きる自信になる

pct_interview10_07pct_interview10_08大学卒業後、さらにUCLAの大学院に進んだ天木さんのアメリカでの生活は、2000年から2010年までの11年間にわたった。留学経験を通じて天木さんが得た最も大きな財産とは、何だったのだろうか。

「何かを知ろうとする力の大切さを一番学んだ気がします。そしてコミュニケーション力。文化的にも社会的にもバックグラウンドが違う人たちが集まるアメリカでは、常に話し合ってコミュニケーションをとることが大切です。教え合ってたがいを知ろうとする力が、私にとって一番の財産になったと思います。」

勉強中心だった日々。「全力でやったので後悔していることはないけれど、課外活動やボランティア活動などに積極的に参加して、現地の人ともっと交流したかったなとは思います。」と話す天木さん。現在は留学コーディネーターとして、海外の大学に編入を希望する学生のサポートや学科運営に携わっている。自らの留学経験を踏まえて学生たちにアドバイスすることも多い。

「国や価値観の違う人と意見を交換し合うことで、柔軟性や積極性、コミュニケーション力、異文化適応能力といった、これからの社会に必ず必要となる能力を養うことができるのが、アメリカ留学の最大のメリットだと思います。ただし、楽しいこと以上に失敗や挫折のくり返しです。言葉の壁や、日本にいたら絶対に経験しないような困難に必ず直面するはずです。そうした時にその失敗や挫折をバネにして何とか立ち上がる、這い上がる強さを持って挑戦してほしい。留学を終えた達成感は、必ずそれからの人生を生きる上での自信につながると思います。」


天木さんが行かれた「コミュニティ・カレッジ」「大学留学」「大学院留学」について、さらに知りたい方は、留学ガイド「コミュニティ・カレッジ」「大学留学」「大学院留学」へ
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